京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

2009-01-01から1年間の記事一覧

「坂の上の雲」ドラマ放映開始

先月末の日曜日から待ちに待った 「坂の上の雲」のドラマがNHKで放映開始されました。今年は年末 まで毎日曜日に5回放映されますが放映期間は3年にわたる長期間ですから原作を読みながらご覧いただ くと更に面白く見られますよ。 みんなで「坂の上の雲…

炎 その9

鞍馬の火祭りは最高潮に達し、大松明の激しい炎とともに祭りに参加する者、祭りを見る者すべて、千年 続く一つの心となって鞍馬の山に昇華してゆく・・・

炎 その8

午後8時を過ぎるころには狭い鞍馬街道は人出であふれ、身動きも出来なくなる。街道には大松明が終結 し、路端に置かれた大松明の炎は一段と火勢を強め、輝き、辺りの漆黒を照らし出す。そして褌姿の若者 たちの裸形を浮かび上がらせるうち、祭りはいよいよ本…

炎 その7

鞍馬には「仲間」という社会組織がある 鞍馬の火祭で重要な役割をはたしているのが仲間制度である。里人はもと鞍馬寺の宗徒が多く、鞍馬寺と の関係によって出来た世襲的な座組織であり、今は祭祀のときに活躍するが、昔(近世)は日常生活全般 に重要な役割…

炎 その6

松明を担いだ子供たちの姿が消えると今度は若者達の登場である。若者達は、裸に朱子の締め込み、化粧 回しをして両手の部分しかない襦袢をつけ、船頭小手、脚袢、黒足袋、武者草鞋に身をかため、逆鉢巻に 白布の肩当をし、南天の枝を挿している。上半身は船…

炎 その5

それはもう長襦袢というものではない。金糸による刺繍の縫い取りの豪華なものもあれば、現代的な図案 を凝らしたものもある。女の子に聞いてみると自分で縫い上げたという。おそらく母親の手ほどきを受け て縫ったに違いない。肩から掛けるようにして着る長…

炎 その4

「サイレイヤ、サイリョウ」「サイレイヤ、サイリョウ」「サイレイヤ、サイリョウ」・・・ この千年の間、親から子に、孫に連綿と引き継がれてきた鞍馬の火祭り。子供たちの晴れ姿を装う色とり どりの色彩と模様の長襦袢が炎に照らされ一段とその鮮やかさを…

炎 その3

暗闇の中に人々のどよめきとともに小さな松明の炎をにじむように浮かび上がると、光の輪が次第に近づ いてきた。「サイレイヤ、サイリョウ」(祭礼や、祭礼の意)とかけ合うかわいい子供たちのかけ声が次 第に大きくなるとともに、松明を担ぐ子供たちの姿が…

炎 その2

鞍馬の集落の夜の訪れは早い。少し前周囲の山の端はまだ茜色の空に縁取られていると思っていたのに、 いつの間にか辺りを漆黒の闇が迫ってきていた。と思ううち鞍馬街道に面した家々の門先に置かれている 松明に火が点じられてゆく。赤々と燃える松明の炎が…

炎 その1

京の北山、山深い鞍馬山の集落で千年以上続けられてきた奇祭、鞍馬の火祭り・・・ 平安時代中期、平将門の乱や大地震など、動乱や天変地異が相次いだ。940(天慶3)年、世の中の平 安を願って、朱雀天皇の詔で御所に祭っていた由岐明神を北方の鞍馬に遷…

祭りの風景その2

初めて三条大橋の上で時代祭を見物した。朱色と同様澄み切った秋空の下での時代祭がやはり一番よく似 合う。

祭りの風景その1

何気ない表情や笑顔、祭りの風景は表舞台の取り澄ました表情もいいがやや緊張した出発前の表情も、見 ていて実に楽しい。そして撮った写真を眺めると、京の秋はやはり朱色が一番よく似合うようだ。

古都の女性(にょしょう)たちその2

皇女和宮や巴御前たちの凛とした姿・・・

古都の女性(にょしょう)たちその1

古都の女性たちが秋の大路に艶やかな装いを競う

老いも若きも

老いも若きも参加する祭りの風景・・・

名こそ惜しけれ 武者の顔

ことしも時代祭りの季節がやってきた。京都は時代祭りの到来で本格的な秋が訪れる。昨年は雨に見舞わ れた時代祭りであったが、今年は晴天に恵まれ、写真に撮るにはやや光の量が多い日となった。 時代祭りの花形はなんといっても武者であろう。素朴な奈良時…

里山シリーズ55 仰木の里・棚田の秋その3

最近あまり見られなくなった稲穂の天日干しの風景。見る者に郷愁を覚えさせるのは秋という季節のせい だろうか・・・

里山シリーズ55 仰木の里・棚田の秋その2

この日、もち米の稲刈りが行われていた。もち米は普通米より少し遅れて稲刈りをするという。写真を写 していたら稲刈りにいそしむ、人の良さそうな中年の女性が顔いっぱいに笑顔を浮かべて缶コーヒーを わたしにくれた。

里山シリーズ55 仰木の里・棚田の秋その1

仰木の里にまた今年も秋がやってきた・・・

里山シリーズ54 稲刈りの風景(滋賀湖南)

田が実り、心が実る稲刈り風景・・・

里山シリーズ53 豊穣の地琵琶湖湖南

豊穣の地、滋賀湖南に秋がやってきた・・・

舞鶴港レンガ倉庫

このレンガ倉庫一帯はインターネットの全国ロケーションデータベースで調べたら過去に10本ほどの映画 のロケーションに使用されている。思っていたよりも少ない本数だが映画が好きだからこの場所は馴染み の場所だ。戦前は舞鶴鎮守府の施設として使用されて…

舞鶴港

舞鶴湾の奥深くにある舞鶴港。古来より北前船の寄港地とも知られ、日本海側でも有数の商業港として栄 えていたが、明治時代に日本海側唯一の海軍鎮守府舞鶴鎮守府が開府し、軍港として飛躍的に発展した。 明治36年12月日露戦争開戦前この舞鶴鎮守府の初代司…

浦嶋神社(宇良神社)

新井の千枚田から更に北へ、内陸に向けて車を走らせると伊根町本庄に浦嶋神社(宇良神社ーうらのかみ やしろ)という古色豊かな神社がある。祭神は浦嶋子(うらしまこ)、別名浦島太郎である。この神社に伝 わる浦島伝説は起源が最も古く、丹後風土記や日本書紀…

伊根町新井の愉快な老婆達

新井の千枚田からほど遠くない水田地帯で二人の老婆が立ち話をしていた。海をバックにしたそこの水田 地帯の幾何学模様が美しく、車を停めるのに地の人であるその老婆達に声をかけたのがきっかけですこし 立ち話をするはめになった。帽子を被った老婆が数十…

伊根町新井の千枚田

伊根町の舟屋集落を過ぎて更に北に向かい、なだらかな勾配を上りきると新井漁港が眼下に広がる。その 新井漁港に下る道の反対方向を進むと海の見える丘陵地に出る。新井の千枚田である。実を言えばそこが 千枚田とは分からず、道を車で行ったり来たりして、…

伊根町町並みの夏の午睡

けだるさが漂う夏の午後、伊根町の町並みも暑さと静寂に包まれていた。時折通りを流れてゆく子供達の 遊び声やバイクの爆音が耳に心地よく響いてくる。軒を連ねる舟屋の裏が海に続いているような様子さえ 感じさせない町のたたずまいに歴史を感じる。そして…

海に続く舟屋の路地

舟屋は海岸線を縫って走る道路に沿って甍を連ねて建っているから、舟屋の裏が海に続いている町並みは 伊根町の独特の風景だ。だから舟屋と隣の舟屋との間の細い路地から海を臨むことができる。まさに海と 一体となって舟屋は生活しているといえる。舟屋の両…

舟屋集落

伊根町の舟屋集落はなにもかも開放的だ。各舟屋は海に向かって洗濯物を干し、窓や扉は開け放ち、生活 のプライベートな実態を海に向かってさらけ出している感がある。それはとりもなおさず海とともに生き てきた舟屋の歴史でもあり、なにより海に対してすべ…

伊根の舟屋遠望

丹後半島のいわば付け根にある天の橋立てを過ぎて宮津湾を右に臨みながら国道178号線を20分も車を走 らせると丹後半島と海の境界にへばりつくようにして点在する伊根港の集落が見えてくる。集落の入り口 付近にある伊根湾めぐりの遊覧船の発着場があり、聞い…