18八朔の日 祇園
舞妓さんはぽっくり(下駄)の心地よい響きを響かせながら巽橋の石畳を渡ってゆく・・・
お茶屋に挨拶に来る者、帰る者鉢合わせすると賑やかな挨拶と笑い声が広がり、また祇園の町に散ってゆく。
市有里さんが籍を置く祇園北側にあるお茶屋「中支志」、一度戻り、しばらくして出てきたところをパチリ。 疲れた様子も見せず、さすがプロ、微笑みを浮かべてポーズ・・・
紫色の日傘が涼しげに夏空に舞う・・・
お茶屋「富美代」の前で挨拶を交わす芸妓さんたち。かつて祇園華やかなりし頃は数百件といわれるお茶屋が あったとか、それらのうちいまでいえば星マーク的な扱いをされていたのが「赤前垂(あかまえだれ)」。当時七件 のお茶屋のみに許されていたという。…
芸妓さん舞妓さんたちが四条通を渡るお馴染みの八朔の風景・・・ しばらく四条花見小路で写真を撮っていたが四条通りの一筋北の富永町の通りに移動。しばらくしてやって来た 三人連れのうち芸妓さんは名を市有里さんといい、小生が初めて祇園の八朔に訪れた…
行き交う者同士で互いに 「おめでと~さんどすぅー」 「よろしゅう~おたのも~しますぅー」 「おお~きにぃ~」 とはんなりとした京ことばで挨拶を交わし、去ってゆく・・・
巽橋から四条通り花見小路の交差点の北詰の歩道に移動。ここだとアーケードの下であり日陰もあり、花見小 路から四条通を北に向かって渡ってくる芸妓・舞妓さん、逆に四条通りを南に向かって一力茶屋に向かう芸妓・ 舞妓さんが必ず通る道であり、さらに信号…
巽橋の北側で大勢の写真愛好家が待ち構える中、例年より遅い時間にようやく一人の舞妓さんが姿を見せ、 多くのカメラを気にしながら巽橋を渡ってくる。今までの静寂を破ってたくさんのカメラのシャッター音が響き渡る。 だが舞妓さんが渡り切るとまた静かな…
静かな祇園町、八朔の朝・・・あと数時間もすれば喧噪の町となる。
辰巳大明神のすぐそば、白川の流れる巽橋を中心とした地区は伝統的建造物群保存地区に指定されている。 巽橋は祇園の北側に位置し、切り通しを抜けた先に流れる、白川に架かる橋である。
新橋通りが白川南通りと分岐する角にある辰巳大明神はその名のとおり、御所の辰巳の方角の守護神として祀 られた。今日では、祇園の芸妓や舞妓が芸事の上達を願う神として、また、商売繁盛の神として信仰されてい る。伝説によると・・・辰巳大明神の横の巽…
この猛暑の日に祇園まで行くなんて、驚いて目を丸くする妻を尻目に八朔の日、祇園に向かった。祇園までいつ ものように白川から東山通りを渡って向かう。細い路地を抜け新橋通りに出ると目の前の辰巳大明神の鮮やか な朱色が目に飛び込んでくる。覚悟はして…