23祇園祭
雨足はますます激しくなり、鉾の屋根にいる屋根方もびしょ濡れとなっても、長刀鉾は整然とお囃子の音を響かせながら進んでゆく・・・
小粒の雨が降り出したので速足で鶏鉾を見てから四条通に出て、長刀鉾の鉾町に向かった。折しも長刀鉾も曳き初めで四条通りを東に向かい、丁度折り返して戻ってくるところであった。鉾の姿が次第に近づいてくるとお稚児さんの華麗な舞に沿道の見物客から拍手…
室町通りを四条通りからすこし南に行ったところにある鶏鉾はまだ鉾建て中であり、曳き初めは翌日であろうか。
函谷鉾から西に目を転ずると今まさに曳き初めをしようとする月鉾が目に入ってきた。幼稚園児も参加する賑やかな曳き初めである。
菊水鉾の曳き初めを見てから室町通を四条通りまで行くと左手に見えるのが函谷鉾、まだ鉾建ての最中で曳き初めは翌日とのこと。大勢の車方と呼ばれる職人たちが作業を続けていた。
毎年7月に京都で行われる「祇園祭」。今年はコロナ禍で縮小していた部分が元に戻り、完全に近い形で行われる。日本三大祭のひとつでもある祇園祭には例年多くの人が訪れ、京都が祇園祭一色となる。10日に各鉾町では鉾建て(組立て)が始まり、12日からの各鉾毎…