北の大地シリーズ(初秋の北海道)
翌朝、洞爺湖周辺は爽やかに晴れ渡り、旅行最後の美しい風景を見せていた。遥か遠くに見える羊蹄山(別名 蝦夷富士ー羊蹄山は円錐形の成層火山で、2003年(平成15年)に気象庁により活火山に指定)も山頂は雲に隠 れているもののその雄大な山稜を横たえてい…
洞爺湖が見渡せる展望台に到着。サイロ展望台といい、洞爺湖観光の人気スポットである。時間は午後4時を 回っていたが今回の旅行で初めてといっていいほど空は晴れ渡り、湖上に浮かぶ中島も対岸の有珠山も、そし てその左に臨む昭和新山も西に傾いた秋の陽…
北の大地の風景がどこまでも続く・・・
神仙沼から娘の住む洞爺湖を目指す。相変わらず天候は気ままで小雨が降り、虹が出て、そしてやや傾いた西 陽が北の大地の陰影を浮かび上がらせ、どこまでも続く・・・
ニセコ周辺にある多くの湖沼のなかで最も美しい湖沼と言われている神仙沼・・・点在する小さな沼にも鏡面の ように美しい青空が反射していた。
「神仙人の住みたもうところ」・・・神仙沼 木道を歩いていたら少し雨が降り始め、あわてて傘をさして神仙沼に 向かううち、雨も上がり青空も少し覗かれるようになった。神仙沼はその名の通り神々しい雰囲気を漂わせて静 かに太古の眠りのなに横たわってい…
「フラワーランドかみふらの」で美しいお花畑を十分堪能したあと、その夜は富良野のホテルに一泊。翌朝洞爺 湖に向かった。一般道から滝川で道央道高速道路に乗り、札幌に出、一般国道230号線を定山渓温泉で有名な 定山渓から中山峠を越えてニセコ山塊に入…
そのとき一条の光がお花畑に斜めに射しこんだ。するとたちまち周囲の花々は黄金色に輝きだした。
いつの間にか雲が切れて、美しい北海道の青空が広がると、富良野の大地がキャンパスのように鮮やかな色 彩を帯びてくるのであった。
「フラワーランドかみふらの」のお花畑の風景・・・
「フラワーランドかみふらの」からの眺めた富良野の風景。西空に傾いたく雲間の陽の光が斜めに射し、風景が 立体的に浮かび上がり、展望台に置かれた額縁を通して切り取られた風景はまるでフランス印象派画家たちの 絵画そのものだ。向かいの田園の山裾を走…
上富良野に「フラワーランドかみふら」という大きなお花畑がある。青い池からそのフラワーランドに向かった。青 い池では晴れていた天気も途中スコールといつていいほどの激しい雨となったが、フラワーランドに着いた頃よ うやく降りやみ、午後も遅くなり人…
雪を被った十勝岳の山肌が流れる雲に刻々とその表情を変える中、天候を心配しながら「青い池」に近づくにつ れ青空が広がり、心待ちにしていた風景に巡り合えたのである。日本画をみるような構図と色彩、水没した立ち 枯れの樹木が見える幻想的な光景、水面…
富良野の田園地帯を抜けて美瑛に向かう。今回の旅行で一番訪れたかった場所、「青い池」である。途中万年 雪を被った十勝岳の雄大な山稜を見ながら十勝岳の山麓に入ってゆく。 青い池は美瑛町の東南部、美瑛川左岸の標高約500メートルに位置しており、十勝…
お花畑から眺めた富良野の遠景。西方に横たわる標高1331mの富良野西岳には今日も雨雲が懸っていた。
フランスの国旗のような配色が美しい富良野のお花畑・・・
富良野に「ふらのジャム園」というジャム工房があり、38種類のさまざまなジャムを販売していて人気スポットと なっていて立ち寄ってみた。そのジャム工房の裏にある丘全体がお花畑となっていて、まさに北海道ならではの 風景が広がっている。
雨と霧で何も見えない摩周湖をあとにして釧路のホテルに戻り宿泊。翌朝快晴のもと富良野に向かう。途中北 海道らしい風景に遭遇。車を停めてカメラを向ける。空が抜けるように青い。今日一日好天気が続くことを祈りつ つ一路富良野をめざす。
今回の9月中旬の北海道の旅行ほど荒天気(好天気ではない)に恵まれた旅行はない。朝方そこそこの天気で あっても午後からは天候が急変して、もの凄い雨粒が降ってきたと思ったら、夕方には天気になって虹が出る。 毎日この連続であった。この日も神の子池…
静かな太古の原生林の中に隠れるようにして水をたたえる池、「神の子池」は摩周湖の近くにある摩周湖からの地下水が湧 き出ている池で、摩周湖(カムイトー=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えから「神の子」池と呼ば れている。摩周湖が他の湖…
コッタロ展望台をあとにしてJR釧網線に沿って走る国道391号線(釧路市-網走市)を北上し摩周湖に向かう。 途中道路のすぐ近くで餌を食む丹頂鶴の親子を見付けた。近づいても動じることなく丹頂鶴の綾子は堂々と北 の大地で生きていた。
釧路湿原の北東の端にコッタロ湿原がある。コッタロ湿原は釧路湿原の中でも太古の自然をほうふつとさせる 景観が残っていて、国立公園の特別保護地区に指定されている地域である。コッタロ湿原を望むコッタロ湿原展 望台からは、ヨシ・スゲ湿原の広がりや蛇…
塘路湖畔(とうろこ)の静かな風景。塘路湖は周囲約17.9km、面積約637ha、最大水深約7mの釧路湿原にある 最も大きな海跡湖。塘路湖の北側にあるサルボ展望台から塘路湖の全景を眺めることが出来る。サルボ展望 台のサルボとはアイヌ語でサル(葦原、湿原)…
釧路湿原の中を悠々と蛇行しながら流れる釧路川は北海道川上郡弟子屈町の屈斜路湖に源を発し、弟子屈町 や標茶町の市街地を南へ流れ、日本最大の湿原である釧路湿原の中に入る。総延長154km。釧路郡釧路町の 岩保木地点からは、人工河川である「新釧路川」…
細岡展望台-釧路湿原の東側に位置する展望台。細岡展望台からは釧路川の大きな蛇行と釧路湿原の広が り、湿原の北側には雄阿寒岳・雌阿寒岳を望むことができる。この展望台は美しい夕日を見ることができる展望 台としても知られているという。釧路湿原の中…
釧路市は釧路地方裁判所や北海道釧路総合振興局をはじめとした道東地方を管轄する国や道の出先機関の ほか、日銀支店が設置され、道東の政治経済の中心としての役割をもつ。また、市人口も道東では最大であり 道内でも第4位であるが、昭和59年以降、人口は…
釧路湿原から釧路市内のホテルに行く途中釧路港に立ち寄る。釧路港-北海道最大の穀物輸出入港であり、 北海道最大の穀物貯蔵施設や生産整備をもつ。地理的に扇状に広がる東北海道の要。釧路川の河口に位置 し同地における港湾物流拠点として古くから発達し…
釧路市街地の手前で国道38号線から北海道道53号線に入り釧路市湿原展望台に向かう。 釧路湿原は北海道釧路平野に位置する日本最大の湿原である。面積18,290ha。湿原は釧路市の北側に広が る。湿原の大半は北海道川上郡標茶町と阿寒郡鶴居村、釧路郡釧路町に…
国道336線をさらに北上し、十勝川を越えると国道38号線(滝川市から釧路市へ至る一般国道、釧路国道)に合 流。国道38号線と絡み合うようにして帯広から伸びてきた根室本線と並行して走ると白糠町に至る。白糠町も沖 合に暖流と寒流の合流点である豊かな漁…
さらに国道336号線を北上、十勝港で海岸から離れ少し内陸部に入ってゆくと道路の両側には北海道の雄大な 風景が広がる。かつては酪農地帯でよく見らみられたタワーサイロ。これは中に青刈りした牧草を貯蔵し、発酵 させて家畜用飼料(牧草サイレージ)を作…