京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

日野ひなまつり紀行(滋賀県蒲生郡

日野町綿向神社その2

司馬遼太郎は「街道をゆく 24」の近江散歩で綿向神社のことをこう書いている。 「蒲生郡日野の町を歩いた日は晴れていたが、町をつつんでいる陽の光までがき゜らつかず、空に一重の水の 膜でも覆っているように光がしずかであった。 やがて家並みのあいだに…

日野町綿向神社その1

綿向神社。正式には馬見岡綿向神社(うまみおかわたむきじんじゃ)という。 日野町 の東北、町のはずれにあ る。当神社の起りは近江国の東方に連なる鈴鹿山脈の南端に、気高く聳える霊峰『綿向山』の頂上に、神武天 皇の御宇、出雲国の開拓の祖神を迎え祀り、…

日野ひなまつり紀行その4

日野町の町中にある 日野町 歴史民族資料館である近江日野商人館を訪れた。近江日野商人館は、江戸中 期以来、近江日野商人として商業活動を続けてこられた山中兵右衛門家(現在、静岡県を拠点とする)が、日野 町にある本宅の家屋敷を町に寄贈されたことを…

日野ひなまつり紀行その3

一般家庭は比較的新しい雛人形が飾られているがここでは享保雛や有職雛、竹田人形など古い人形が飾られ ていた。ガラス越しに通りを見ると向かいの家が何の商いをしているのかウインドーのある、古いやや傾いたよう な家屋が得も言えぬ味わいのある風景をか…

日野ひなまつり紀行その2

紅殻色の窓枠を桟敷窓という。桟敷窓とは、年一度5月3日に行われる日野祭を見物するために設けられた見物 窓である。御輿や曳山が巡行する通りに面した家の板塀を四角く切抜き、家の座敷と塀の間にある中庭に特設 の板敷の見物席を設ける。800年以上の歴史…

日野ひなまつり紀行その1

滋賀県蒲生郡日野町。毎年行われる日野ひなまつり紀行に出掛けた。日野商人の町、日野町の各家庭で永年 保存されてきた雛人形が門口から見える部屋に飾られ、このときばかりは路上から堂々と覗き見ることででき る、町挙げてのイベントである。玄関に竹筒飾…