12祇園祭
奉納踊りの最後は「鷺踊」。鷺踊は傘鉾に付属した踊で、傘鉾の周囲を踊りながら巡行していたもので 近世になって傘鉾の中断にともない踊も中断されるに至ったが、寛政年間に八坂神社より津和野藩 に伝習されていた鷺踊をもとにして復興され、子供達に振付け…
華やかな祇園甲部の「雀をどり」に替わって登場したのが清楚な立ち姿の宮川町の「コンチキ音頭」である。 京都の風俗や名所、それに名物等を唄い込んだ京情緒豊かなこの音頭はコンコンチキチンの囃し言 葉に因んでコンチキ音頭と名付けられて昭和39年京都市…
引き続き祇園甲部の舞妓さんたちによる奉納舞「雀をどり」。鳥追い笠姿の舞妓さんたちが登場すると舞殿はパ ッと華やかになる。夏の昼下がりの暑さも忘れて人々は舞妓さんたちの舞の美しさに見とれていた。 You Tubeから http://www.youtube.com/watch?v=hm…
引き続き六斎念仏。地味な念仏踊りから一転躍動感のある踊りが展開される。「獅子と土蜘蛛」である。獅子は 二人で演じ肩車をしたり逆立ちをしたりして拍手喝采を受けるうち、土蜘蛛が登場して色々絡みあいの末、土蜘 蛛は大量の蜘蛛の糸を繰り出して獅子を…
続いて久世六斎保存会(京都市南区久世)による六斎念仏(重要無形民族文化財)の奉納が行われた。 六斎念仏は,平安時代空也(くうや)上人が,民衆に信仰を広めるために,鉦や太鼓をたたいて踊躍(ゆうやく) 念仏を始めたのが起こりといわれ,後に仏教で…
かつての職場の先輩と清水寺まで写真小紀行を楽しみ、清水寺音羽の滝の茶屋でざる蕎麦と黒蜜のところて んを食べながら互いの近況を語り合ってから八坂神社に戻ると、境内中央の舞殿の周囲には大勢の人だかり があって奉納の踊りはすでに始まっていた。 ま…
八坂神社の楼門で花傘巡行を見送った人々はほっと満足感に満ちた笑顔を浮かべ、石段の人影は動き出し た。巡行について行くことも考えたが、奉納の踊りを見るのが今日の目的だから、巡行から戻ってきて踊りを奉 納するまでしばらく時間があので、八坂神社か…
雀踊りの衣装を着た可愛い舞妓さんの表情を追ってみた・・・
白の着物にピンクの帯を締めた清楚な芸妓さんたちは宮川町の芸妓さんたちである。宮川町の奉納踊りはコン チキ音頭という。祇園甲部の舞妓さんの着物には雀の飛ぶ姿が金色で描かれ、織商の花傘にはミス着物の4名 の女性が乗っていて、万燈踊りの子供たちの…
花傘巡行には毎年二つの花街が交代で参加する。今年は祇園甲部お茶屋組合と宮川町お茶屋組合である。 それぞれ用意された花傘(台車)に芸妓さんが乗り込むと花傘はたちまち華やかな雰囲気に包まれる。上記写真 は祇園甲部の芸妓さんたちである。京都には六つ…
巡行に参加する馬に乗る馬長稚児や鷺の頭巾を被った鷺踊り、可愛い日傘を差した万燈踊りの子供たちの姿 の凛々しさと可愛さに周囲から歓声の声が広がる。あまり緊張していない様子はさすが現代っ子か。
賑やかな女性たちの声に振り向くと。八坂神社青年部の金獅子、銀獅子の獅子舞の女性たちであった。巡行に 参加した後八坂神社で奉納の獅子舞を舞う。大勢のカメラマンたちに取り囲まれて恥ずかしそうにしているのが 可愛い。
境内に続く通りでなにやら賑やかな声がする。行ってみると巡行に参加する子供みこしの子供たちが大勢いた。 八坂神社の氏子学区の子供たちが参加している。どの子も鉢巻法被姿が小粋で顔が輝いていた。子供みこしと いっても写真のように台車に乗せてあるか…
巡行に参加する京都織物卸商業組合の「織商鉾」に乗る女性たちの臨時撮影会?が境内で行われていた。4人 とも「京都ミスきもの」に選ばれた女性たちだから着物姿がよく似合う。可愛くて、きれいな笑顔が素晴らしい。
祇園祭山鉾巡行はかつて17日の前祭 山鉾20基巡行と24日の後祭山巡行9基に分かれていたが、交 通事情により昭和41年、統一された。このため、山鉾の古い形態を再現するために花傘巡行を行うよう になった。花傘を中心に、祇園囃子、祇園太鼓、子供神輿など傘…
四条河原町の東南角にある商業ビルでは一昨年の祇園祭のときは阪急百貨店の看板が山鉾を見下ろしてい た。昨年の祇園祭からは京都マルイが営業している。河原町通りの両側のビルも近年新しく建て変わったビル が多く、テナントもずいぶんと様変わりしてきた…
焼けるような炎天下の都大路をゆく山鉾・・・
山鉾の曳き手たちにお茶のサービスをする女性や祇園の舞妓さんの表情も華やかな祭によく似合う・・・
祇園祭に参加する男たちの表情を追ってみた・・・
鉾が無事「辻回し」を終えると周囲の見物客から大きな歓声と拍手が起きる。車方は満足した笑顔を浮かべ、汗 をぬぐいながら互いにうなづきあう。
ゆったりとした山鉾巡行も、車方といわれる鉾の足回りを担当する職人たちは巡行中気が休まるときはない。 てこ棒により大きな車輪の方向を微調整しながら鉾の方向を修正して9トンもある鉾の方向を変える。 「辻回し」と呼ばれる直角に鉾を方向転換される場…
鉦太鼓笛の独特の優雅なお囃子は気品と誇りに満ち溢れている。山鉾の囃子方は鉾の華である。 youtubから http://www.youtube.com/watch?v=TmAX4T1lFfk&feature=related
音頭取りは山鉾のディレクターみたいなもので運行全般を指揮する。音頭取りのかざす扇子や軍配に従って曳 き方や屋根方そして車方は一糸乱れず山鉾を動かし停車させ、また鉾の進む方向を変換する。音頭取りは鉾の 顔であるとともに花でもあり、鉾町の子供た…
かつては京都の狭い道路を巡行した山鉾の屋根方は多忙を極めた。両側の民家の屋根にぶつからないように 身を屋根から乗り出し、また電線に触れないように四方八方に目を配り、狭い屋根を右左に移動する。岸和田の だんじり祭のだんじりの屋根に乗る屋根方の…
7月17日祇園祭のハイライト、山鉾巡行は真夏の晴天のもと都大路で繰り広げられた。汗を拭き拭きその様子を カメラで追ってみた。 アスファルトからの灼熱の熱気を全身に浴びながら各鉾の曳き方は黙々と山鉾を曳く。太い引き縄はおそらく触 れれば一瞬たじろ…
夜店の風景に懐かしいこどもの頃が思い出されて、思わず涙腺が緩む・・・
夜店の風景にこどもの姿は欠かせない・・・
古都の闇が増してくると提灯の灯りが浮かび上がり、幻想的な雰囲気をかもし出す。人々は夢心地で山鉾の前 に立ちうっとりと山鉾を見上げるのである。
こどもたちの浴衣姿が可愛い宵々々山の風景。薄暮の中、提灯の明るさが次第に増してゆく。
山鉾の巡行日は7月17日だからその前日を宵山といい、その前日を宵々山という。さらにその前日すなわち7月 14日を宵々々山といっているが、例年だとこの日はまだそんなに見物客は来ない。だが今年は三連休の初日に ぶつかったものだから予想していたとは…