物事に懸命に打ち込む人々の表情・・・

祭りの顔、顔、顔・・・

見物客と一体となって最高に盛り上がる・・・

ほころび始めた桜の蕾の向こうに広がる、湖国に春を告げる左義長まつりの風景・・・まつりが終わると蕾は一 気に膨らみ、近江八幡には本格的な春がやってくる。

日牟禮八幡宮の鳥居の前ではまた新たなダシ同士の組合せが開始されている。リーダーたちは酒をラッパ飲み して勢いをつける。また子供ダシ同士の組合せが始まる。子供たちも大人顔負けの掛け声と力強さでダシを押し 合う。

祭りの持つすさまじいほどのエネルギー・・・

「チョウヤレ、チョウヤレ」、「マッセ、マッセ」…左義長独特の掛け声と怒号が渦巻く・・・

一方のダシがどどっ～と倒れても容赦なくもう一方のダシが攻め続ける。飾り物は飛び散り、新ワラで組んだ三 角錐の松明も一部が壊れても攻め続けるが、リーダーが頃合いを見て組合せ（けんか）を終わらせる。組合せに 勝ち負けはなく、傷ついたダシは直ちに…

ダシのぶつかり合う音と担ぎ手たちの怒声と歓声が辺りを圧する迫力ある組合せ（けんか）。左義長まつりは組 合せのすぐそばまで近づいて写真を撮っても規制されないおおらかな祭りである。だいいち周囲に警官の姿を 見ることはほとんどない。いろいろと規制…

各町のダシは日牟禮八幡宮の山門前に集結し小休止。担ぎ手の派手な半被はダシの飾り付けと相まって華や かな祭りの雰囲気を演出する・・・

本物の鶏と見間違う精巧な作り物が飾られたダシは2,3か月前から各町で制作され、前日のダシコンクールで 各賞が決定する。

子供ダシも鳥居をくぐる。参道ではすでに到着したダシ同士が満を持して組合せ（けんか）を始めている。 ダシをぶつけて、担ぐ丸太同士を絡めて押し合い、ひねって相手のダシをひねり倒そうとする。相手のダシは倒 されまいと担ぎ手は懸命に踏ん張る。ダシの…

日牟禮八幡宮の参道に架かる鳥居の前で、それぞれの町内からやってきた左義長ダシが競い合って鳥居をくぐ ろうとする。左義長ダシを担ぐ若衆が発する「チョウヤレ、チョウヤレ」と「マッセ、マッセ」の威勢のいい掛け声が 周囲を圧し、担ぐ者も見る者も祭り…

今年も湖国に春を告げる近江八幡の左義長まつりがやってきた。町衆が繰り広げるまつりの熱気を追ってみ た。近江八幡の左義長は元来、安土城下で行われていたもので、城主であった織田信長自らも踊り出たと伝え られている。織田信長亡き後、八幡城下に移住…