京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

10祇園祭

巡行の風景その2

浴衣姿の若い女性による冷茶が振舞われてしばしの休息をとるうち、各鉾町への献酒に携わる舞妓さんたちが 熱い眼差しを遠くへ向けると鶏鉾が近づいていた。

巡行の風景その1

燦然と夏空に輝く菊水鉾鉾頭の菊花を見下ろすようにして、飛行機が飛行機雲を描きながら飛び去ってゆく・・・

鉾の曳き手たち

鉾の曳き手たちの表情はみないい顔、誇らしげな表情をしている。

孟宗山・木賊山・油天神山

孟宗山 インターネット記事から転載したもう一方の胴掛け 木賊山 油天神山 23基ある山の一つ孟宗山の両側面を飾る胴掛けが約200年ぶりに新調され話題となった。昨年死去した日本 画家故平山郁夫氏が原画を描いた二つの作品で、「砂漠らくだ行」と題されて…

菊水鉾の辻回し

函谷鉾に続く鉾が菊水鉾である。鉾頭には金色の菊花を飾り、唐破風造りの屋根が特徴で、他の鉾にはない優 美さを漂わせている。音頭取の衣装も他の鉾とは異なる。

函谷鉾辻回し

長刀鉾の次に来る鉾が鉾の中でも一番大きな鉾、函谷鉾である。函谷鉾も粛々として方向転換してゆく。

長刀鉾巡行その5

河原町通りを北に向けた長刀鉾は青竹等を鉾の下に収納すると再び巨体を震わせ、次の辻回しの場所となる 河原町御池に向けて北上を開始する。その姿にはまさに巡行で常にトップを務める風格がある。

長刀鉾巡行その4

息の合った音頭取たち。 子供の頃箪笥の取っ手に紐を結わえて、音頭取の真似をして遊んだことを思い出す。周囲の人々の中にもそん な思い出を持つ人が大勢いるに違いない。音頭取は祇園祭の花形なのである。

長刀鉾巡行その3

鉾の前に立った音頭取の長老の扇子が大きく振られると、四人の音頭取の一段と高い掛け声が張り詰めた緊 張の空気を切り裂き、曳き手たちが引綱を引くと同時に車方たちがつっかい棒で車輪を動かし。他の車方は渾身 の力を込めて車輪を押す。たちまち鉾はくぐ…

長刀鉾巡行その2

総勢数十人の曳き手が鉾の前に立つ音頭取の音頭に従って鉾を曳き、鉾の周囲を取り囲むようにして鉾に従う 車方たちは鉾の運行、すなわち方向変換とブレーキを担当する。屋根方は広い通りを進むときは仕事はあまり ない。 四条河原町の交差点の真ん中までく…

長刀鉾巡行その1(7月17日)

巡行の先頭をきる長刀鉾。四条河原交差点の四条通の真ん中にカメラを構えてのアングル。午前9時に四条烏 丸を出発した長刀鉾は恒例の四条高倉でのくじ改め、四条堺町でのしめ縄切りを経て、次第に河原町に向かっ て近づいてくる。

宵山その3

夕立を呼ぶ風であろうか、一陣の風が吹き、長刀鉾の提灯が大きく揺れる。長刀鉾の鉾頭にかざした長刀は刀 匠宗近作といわれ(現在は模造)、疾病邪悪を払いながら刀先が八坂神社と御所には向かないようにして、長刀 鉾は京の町を巡行する。 函谷鉾の提灯の…

宵山その2

人の出が増え、宵山の雰囲気が次第に盛り上がってくる。

宵山その1(7月16日)

いよいよ宵山の日である。 室町通り錦小路通り上がるにある山伏山には宵山の昼過ぎ、聖護院から山伏たちが祈祷に来る。ほら貝が鳴り 渡り、大勢の人々が集まってくる。祇園祭は別名屏風祭ともいわれる。鉾町の商家が自慢の屏風を店先に飾っ て見物客に見せ…

宵々山の風景その4

このブログお馴染みの夜店の風景である。あるときある人から、夜店の写真が多いですね、と言われたことが ある。考えてみればいつもいつも同じような夜店の写真にお付き合いいただいて申し訳ないと思っている。 だがなぜって問われれば、子供の頃の思い出が…

宵々山の風景その3

新町通りの一番南にあるのが岩戸山という山である(写真3枚目)。曳山であるが車輪がついているから鉾のよう にも見える。実家が新町通りを南にいった六条通りの近くにあったから、子供の頃新町通りから北のほうを眺め ると、遠くに小さくこの岩戸山の提灯…

宵々山の風景その2

暗闇を照らす光をたとえて、蝋燭や夜店のかつてのアーク灯、白熱電球を日本の色といってみれば、月鉾に使 用されているLED電球はどうみても日本の色とはいえない。明るいけれど白っぽくすぎて陰の陰影に深みがな いように感じられる。だが、電気料や電球…

宵々山の風景その1(7月15日)

山鉾の巡行日の前日を宵山といい、前々日を宵々山という。前日の混雑を避けて宵々山の日に出掛ける人が 多くなったからこの日も年々見物客が増えてきた。だが今のとこ宵山ほどではなく、ゆっくりと見て回ることが出 来る。夕方いっとき大雨が降り皆雨を避け…

雨の山鉾(7月13日)

雨の日の祇園祭。ゲリラ豪雨で全国各地で土砂崩れや水害の事故が発生している。昔は祇園祭巡行日の17 日頃に梅雨が明けるのが常であったが近年は地球温暖化のせいか梅雨明けの時期が年によって大きく変化す るようになった。 だが雨の祇園祭もしとしと雨…

長刀鉾曳き初めその4

鉾の色彩の突然の変化に驚いていると、空にはすっかり夏空が広がっていた。曳き初めのクライマックスであ る。重要な役どころを終えた稚児は再び男衆の肩に担がれて降りてくる。また一段と歓声とねぎらいの拍手が響 き渡る。鉾に乗り込むときは幼さを感じさ…

長刀鉾曳き初めその3

周囲の人々の歓声とどよめきの中、祇園囃子の鉦、太鼓、笛の調子も一段と勢いを増し、長刀鉾は四条通りを 東に向かって進む。400mほど進んだところで鉾はそのままで前後が入れ替わって元の場所に戻ってくる(写 真3枚目以降)。その間車方は鉾の揺れ具…

長刀鉾曳き初めその2

いよいよ稚児の登場である。昔は長刀鉾以外の鉾にも稚児が乗っていたが現在はすべて人形に代わり生身の 稚児が乗り込む鉾は唯一この長刀鉾だけである。周囲の人々からどよめきと拍手を受けて稚児は男衆の肩に 乗って鉾に架けられた梯子段を登って行く。梯子…

長刀鉾曳き初めその1(7月12日)

7月10日に組立ての始まった長刀鉾は2日後の12日の午前中にはすっかり飾りつけも終り、午後3時30分か ら鉾の曳き初めが行われる。この日は長刀鉾の他、鶏鉾は午後2時30分から、菊水鉾は午後2時からそれぞ れの鉾町で行われる。長刀鉾はこの日は…

御輿洗い(7月10日夜)

御輿洗いは、御輿3基の内、中御座の神輿を日が落ちて暗くなり始める頃、御輿は氏子たちに担がれて八坂神 社を出発し、四条通を西に向かう。道中は、松明や提灯に導かれ、やがて四条大橋に到着。祝詞があげられた あと、10日の早朝に汲み上げられた鴨川の神…

お迎え提灯行列を見送る舞妓さんたち

お迎え提灯行列で賑わう八坂神社の境内で見かけた舞妓さん。祇園祭と同じように華やかで可愛い舞妓さんで あった。これから座敷に出るのであろうか、八坂神社の石段下で行列を見送る最後の写真の笑顔が印象的であ った。

お迎え提灯踊り(京都市役所前)

上から鷺踊り、小町踊り、そして祇園祭音頭。祇園祭音頭の子供たちの手の所作がいじらしくて可愛い。 祇園祭音頭は昭和32年祇園祭が戦後復活10周年を記念して作られたもので、作曲家船村徹がデビューして4 年後にこの曲を作曲した。当時京都市内のいたると…

お迎え提灯行列の子供たち

行列に参加する子供たち。武者はどこまでも凛々しく、小町踊りの二色の着物を着た女の子はどこまでも可憐 で、祇園囃子の浴衣の赤い帯はどこまでも可愛く、鷺踊りの鷺はどこまでも雄雄しくて、そして赤熊(しゃぐま) はどこまでもいじらしくて・・・・ や…

お迎え提灯行列その2

暑い西日が照りつける四条通りを行列は進んでゆく。多くの観光客が行列にカメラを向けていた。この日鉾町で は山鉾の組立てが始まり、いよいよ祇園祭の幕が揚がる。

お迎え提灯行列その1(7月10日)

お迎え提灯は祇園祭の神輿を迎えるための行事で、可愛い子供たちの行列は10日の16:30頃に八坂 神社を出発して四条河原町から河原町通を北上して市役所前で舞踊を奉納した後再び八坂神社へと戻 ってくる。 先太鼓が太鼓を鳴らしながら先頭を行き、「おむか…

鉾建て(7月10日)

今年も祇園祭の季節となった。ゲリラ豪雨により全国的に土砂崩れや水害の悲しい災害が発生している今年の 7月であるが、この季節になるとカメラを肩に祇園祭の風景を撮りたくて京の町に出てゆく。 今年も山鉾の組立て(鉾建て)の始まる7月10日から山鉾…