08八朔の日・祇園
正月2日、恒例にしている京都東山の大谷祖廟へ墓参りに出掛けた。新しい年にふさわしい穏やかな天気である。京都駅からバスに乗って東山通りの東山安井のバス停で下車し、静かなたたずまいの石塀小路を抜け、ねねの道を通り大雲院の祇園閣を見上げながら、…
夏が終わった 京の夏が終わった 祇園の夏が終わった そしてひと夏の幻影が終わった・・・
真夏の祇園の風景。夏の風に暖簾がゆれていた。今年も喧騒に満ちた祇園の八朔の日は終わった・・・
八朔の日、祇園では和傘、洋傘さまざまな色の日傘が開き、まるで日舞を舞うように花街の路を行き来す る。
暖簾をくぐる時のさりげない所作に、花街に生きる芸妓たちのゆかしさと懸命さが漂う
はんなり(上品ではなやかな)とした可愛い祇園の舞妓さん・・・
8月1日の八朔の日、この盛夏の強い日差しの中で見る黒紋付の黒の色鮮やかさはどうであろうか。鮮や かというより清涼感といっていいかも知れない。軒先に撒いた打ち水というか、夕立の後の朝顔に残った 露というか、そのような清涼感が夏の日差しが強けれ…
凛、気品、優雅、優しさ、愛しさ、しおらしさ、可愛さ、頼りげなさ、寂しさ、悲しさ、はかなさ・・・ 京都の土壌が生んだ日本の女性の一典型・・・
夏の強い日差しの中、芸妓たちの黒紋付の黒さは凛としたたたずまいをみせていた。
また真夏の祇園に8月1日、八朔の日がやってきた。 祇園の芸妓たちはこの日、日頃世話になる人やお茶屋に朝から挨拶回りをする昔からの風習がある。 そして挨拶回りする芸妓たちの写真を撮ろうと祇園の町に大勢のカメラマンたちが押し寄せる。 そんな祇園の町…