「サイレイヤ、サイリョウ」「サイレイヤ、サイリョウ」「サイレイヤ、サイリョウ」・・・
この千年の間、親から子に、孫に連綿と引き継がれてきた鞍馬の火祭り。子供たちの晴れ姿を装う色とり
どりの色彩と模様の長襦袢が炎に照らされ一段とその鮮やかさを増す。何代も前から家に伝わってきた長
襦袢もあれば、孫の誕生を祝って新調された長襦袢もあるに違いない。火の粉による小さな焦げが多けれ
ば多いほどその長襦袢は祭りに参加した証であり、身に着ける子供たちの大きな誇りとなっているのだろ
う。
「サイレイヤ、サイリョウ」「サイレイヤ、サイリョウ」「サイレイヤ、サイリョウ」・・・