京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

2009-01-01から1年間の記事一覧

宮津湾を臨んで

丹後半島に伊根というところがある。その伊根の北にある「新井の千枚田」という棚田が有名と聞いてい たので行ってみた。海水浴場の多い丹後半島であるが、この日は8月も盆過ぎのウイークデーということ もあって道路は空いていた。舞鶴から天の橋立を過ぎて…

傘ひらく八朔の日

11時前、にわかにあたりが暗くなり激しい雨が降り出した。舞妓さんや芸妓さんたち、そしてその艶やか な姿にうっとりとしていた観光客、アマチュアカメラマンは大騒ぎ。 蛇の目傘を差した舞妓さんや芸妓さんもいい写真にはなるが、激しい雨足はいつまで経っ…

八朔の日の芸妓さんその3

艶やかさの中にも内面からにじみ出てくる凛とした祇園のおなごの雰囲気が漂う。

八朔の日の芸妓さんその2

粋な芸妓さんの後姿。

八朔の日の芸妓さん

毎年八朔の日はここ巽橋の架かる白川あたりで巽橋に向かって歩いてくる情景を撮り、次に巽橋の向かい 側、新橋通のお茶屋への出入りする情景を、次に新橋通りの一筋北の新門前通にある京舞保存財団の片山 家を訪問する情景を撮って、それから四条花見小路の…

八朔の日の巽橋あたりその2

待つうち、薄日も射し、スタンバイするアマチュアカメラマンの人々にも笑みがこぼれる。なんとかこの まま晴れてくれればいいのだが・・・ この八朔の日は近年とみに観光客が増え、関東方面からも大勢の観光客が押しかけてくるという。とくに 今年はNHKの…

八朔の日の巽橋あたり

8月1日、また真夏の祇園に八朔の日がやってきた。 祇園の舞子や芸妓たちはこの日、日頃世話になる人やお茶屋に朝から挨拶回りをする昔からの風習があ る。そしてそんな挨拶回りする芸妓たちの写真を撮ろうと祇園の町には大勢のカメラマンたちが押し寄せ る。…

古式を守る人々

最後にこの千年の古式を守り続ける人々の表情をアップで迫ってみた。

年占い

優雅な舞が終わると、舞台は再び緊張感がみなぎる。竹伐り会式のハイライト、年占いである。 江戸時代の中期ごろから法師たちが近江座と丹波座に分かれて勝負を争い、勝った方が豊作となる年占い が始まった。本殿向かって右が近江座、つまり近江の国であり…

舞楽奉納

可憐な美少女が雅楽の音色に合わせて舞う舞楽「南天招福の舞・還城楽」。緊張した竹伐り会式の後に繰 り広げられる王朝の優雅な舞に観客は酔いしれる。

竹伐り会式その2

ほら貝の合図とともに大蛇に見立てた青竹を鞍馬法師が伐り、農作物の豊凶を占う。平安時代、修行中だ った峯延上人が現れた大蛇を法力で退治した故事にちなみ、はじめられたという。水への感謝と五穀豊穣 を願う神事である。 鞍馬法師の気迫に満ちた鋭い気合…

鞍馬山千年の古式 竹伐り会式

鞍馬寺、宗派はもと天台宗に属したが、1949年以降独立して鞍馬弘教総本山となっている。山号は鞍馬 山。開基(創立者)は、鑑真の高弟鑑禎(がんてい)とされている。 時間になると優雅な雅楽の音色の流れる中先達を先頭に本堂に入場。鞍馬法師の持つ刀の入…

竹伐り会式の開始を待ってその2

竹伐り会式直前の風景。見物客は腹をこしらえ、報道関係者はスタンバイする。

竹伐り会式の開始を待ってその1

鞍馬寺に着いたのが午前11時、いいカメラポジションを確保して午後2時開始までただひたすら待ち続け る。最初ちらほらだった見物客も時間の経過とともに次第に増え、テレビカメラを持った報道関係者も到 着し雰囲気が徐々に盛り上がってくる。

幽山幽谷の鞍馬山その2

初夏の木漏れ日が石垣に微妙な陰影をつくり、お堂の朱色と青葉の色が互いに引立て合っていた。

幽山幽谷の鞍馬山その1

牛若丸という童謡がある。 京の五条の橋の上 大の男の弁慶は 長い薙刀振りあげて 牛若めがけて切りかかる 牛若丸は飛び退いて 待った扇を投げつけて 来い来い来いと欄干の 上へ上って手を叩く 前やうしろや右左 ここと思えば又あちら、 燕のような早業に 鬼…

京の隠れ舎 鞍馬山

大原が京の奥座敷とよく言われるが、それより更に北に奥まり、北山の山塊にどっぷりと抱かれたような 鞍馬山は京の隠れ舎といっていいかもしれない。だから駅前の土産屋だってどこかひなびて素朴な感があ る。

初夏の鞍馬山をゆく

毎年6月20日に行われる京都鞍馬寺の千年の古式「鞍馬寺竹伐り会式(たけきりえしき)を見に初夏の鞍馬 山を訪れた。鞍馬山には京都出町柳から登山電車のような叡山電車(愛称えいでん)に乗車して向かう。 車窓からの見える北山杉は凛として美しく、鞍馬山の駅で…

里山シリーズ52 初夏の里山(滋賀湖南)

苗がしっかりと大地に根付き、梅雨の晴れ間に咲いた紫陽花が美しい初夏がやってきた。

里山シリーズ51 入梅前の里山風景その2(滋賀湖南)

入梅前の里山風景その2

里山シリーズ51 入梅前の里山風景その1(滋賀湖南)

植えたばかりの苗や刈り取り間近の麦が湿っぽい風にそよぎ、梅雨はすぐそこまでやってきている。

里山シリーズ50 田植えの風景(滋賀湖南)

久しぶりの里山シリーズ 今年も田植えの季節がやってきた・・・

祭りの男たち

男の心意気が祭りを支える・・・

祭りのざわめきその2

シャッターを押すと同時に子供たちの風景とともに子供たちの歓声や泣き声、子供を叱る親の声やあやす 声など祭りのざわめきがカメラの中に閉じ込められ、写真にすると写真の中からそれらのざわめきが一気 に噴き出してくるような、いつもそんな写真を撮りた…

祭りのざわめきその1

祭りの風景に子供は欠かせない。天真爛漫な姿から子供たちのざわめきが聞こえてきそうな風景だ。

駆馬その2

後ろ向きに乗って途中で前に向きを変える曲乗りである。全力で走る馬上で前向きに乗り換えることは難 しい技に違いない。乗子はバランスを崩して落馬してしまった。起き上がって苦笑いする乗子に周囲から 惜しみなく拍手が送られていた。

駆馬その1

狭い馬場である。すく側を馬は全速で疾走する。「寿」と書かれた「一字書き」には観客からやんやの声 援が送られていた。

駆馬出走10分前

室町時代から続く神事は、明治以降、氏子らでつくる保存会が伝承。 疾走する馬の上で、乗子(のりこ)が曲芸のような妙技を披露する「駈馬(かけうま)神事」 乗子は、10~50歳代までの10人。籐(とう)製の帽子に脚絆(きゃはん)、足袋姿で、参道に設けら…

京都伏見藤森神社

日本書紀によれば、今から約1800年前に、神功皇后が凱旋したときに山城の国深草の里藤森に爐いさ 旗瓩鮗銈栃雫颪鯒爾當佑鮑遒蠖世箸靴乍ったとあり、これをもって神社の発祥としている。 毎年5月5日の藤森祭(深草祭)に駈馬神事が行われるが、駆馬や菖蒲→尚…

常照皇寺その3

国の天然記念物に指定されている九重桜。多くの杭に支えられた老木の姿は痛々しい。足元の苔の上に散 った美しい花びらが印象的だった。