8月1日、また真夏の祇園に八朔の日がやってきた。
祇園の舞子や芸妓たちはこの日、日頃世話になる人やお茶屋に朝から挨拶回りをする昔からの風習があ
る。そしてそんな挨拶回りする芸妓たちの写真を撮ろうと祇園の町には大勢のカメラマンたちが押し寄せ
る。そんな祇園の町の夏をカメラで追った。
今年の八朔の日は梅雨明けが例年に較べて遅れていて、天気予報では昼前には雨が降る予想であり、空模
様を睨みながらの落ち着かない撮影となった。
おなじみの白川の巽橋あたりはまだ人影も少なく、例年なら閑散とした巽橋の欄干に夏日がじりじりと照
りつけ、焼けた石畳から熱気が立ち昇る時間帯であるが今年は今にも雨が降り出しそうな曇天が恨めしく
、やはり八朔の日は夏日がよく似合う巽橋である。