室町時代から続く神事は、明治以降、氏子らでつくる保存会が伝承。
疾走する馬の上で、乗子(のりこ)が曲芸のような妙技を披露する「駈馬(かけうま)神事」
乗子は、10~50歳代までの10人。籐(とう)製の帽子に脚絆(きゃはん)、足袋姿で、参道に設けられた
馬場(長さ150メートル)を走る馬上で字を書く「一字書き」や、敵から姿を隠す「横乗り」などの技を
見せる。
馬出走の前に馬場では未来の乗子となる氏子たちの子供の行列や馬場の清めの神事が行われる。神社側は
昨年も落馬の事故があったことから、カメラ撮影にフラッシュを使わないよう事故防止に懸命だ。