京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

初夏の長命寺その3

      

本堂に続く三仏堂(重要文化財) - もとは元暦元年(1184年)に佐々木定綱が建立したもの。今の建物は永禄年間(1558年 - 1570年)の再建と推定される。三仏堂から渡り廊下をゆくと護法権現社拝殿(重要文化財)がある。永禄8年(1565年)頃の建立と推定される。いったん境内に降りてさらに奥にある石段を上るとこれも重要文化財に指定された鐘楼が目に入る。上棟式の際に用いられた木槌に慶長13年(1608年)の銘があり、建立年次が判明する。内部の梵鐘(滋賀県指定有形文化財)は中世にさかのぼるものである。鐘楼は境内西方の高い位置にあり、入母屋造、檜皮葺き、重層、袴腰付きの鐘楼である。鐘楼からの境内の眺めは三重塔、本堂、そして三仏堂の屋根が重なりあい、心洗われる風景といってよいだろう。その風景の中を鐘楼で突いた梵鐘の音が響き渡ってゆく・・・