京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

盛夏長命寺その3

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一枚目の写真は本堂を背にして写したもの。手前右側が三仏堂でその奥が短い渡り廊下で繋がれた護法権現
 
社。その後ろの高台に建物が鐘楼である。本堂内陣の厨子には、中央に千手観音像、向かって右に十一面観
 
音像、左に聖観音像が安置されている(いずれも重要文化財秘仏)。千手観音像(像高91.8 cm)は一木割矧
 
造、素地截金仕上げで、平安時代末期、12世紀頃の作と推定される。十一面観音像(像高53.8 cm)は、千手観
 
音像より古い10世紀ないし11世紀の作と推定され、こちらが当初の本尊であった可能性もある。聖観音像(像高
 
67.4 cm)は鎌倉時代の作と推定される。これらの像を安置する厨子は前の間と後の間に区分され、後の間には
 
地蔵菩薩立像と薬師如来立像を安置する。これらの観音像は厳重な秘仏とされ、平素は公開されていない。西
 
国三十三所観音巡礼の中興者とされる花山法皇の一千年忌を記念して2008年から2010年にかけて、西国三十
 
三所の各札所寺院で「結縁開帳」が行われることとなり、長命寺の本尊3体は2009年10月1日から10月31日の
 
間、開扉された。これは1948年以来、61年ぶりの開扉という。
 
本堂の縁側から杉の木立を通して眺めた琵琶湖の眺望は心に沁みこんでくるような、清々しい風景であり、眺
 
めていると寺の名前にように命が長らえる思いがする。