境内西方の高い位置にある鐘楼(
重要文化財)。入母屋造、檜皮葺き、重層、袴腰付きの鐘楼。
上棟式の際に
用いられた木槌に慶長13年(1608年)の銘があり、建立年次が判明する。内部の梵鐘は中世にさかのぼるもの
で、県の指定
有形文化財となっている。鐘楼から眺めた奥からの三重塔、本堂、三仏堂、護法権現社の
檜皮葺
きの甍が西日を浴びて静かにその流麗な姿を見せていた。三仏堂(最後の写真)は入母屋造、檜皮葺き、丹塗
の堂。永禄年間(16世紀半ば)頃の建立と推定されるが、江戸時代の寛政5年(1793年)に改造されている。堂内
に釈迦・
阿弥陀・薬師の三仏(いずれも立像)が安置されている。