京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

盛夏長命寺その1

イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
イメージ 5
 
イメージ 6
 
イメージ 7
 
イメージ 8
 
長命寺は、滋賀県近江八幡市にある寺院山号は姨綺耶山(いきやさん)。西国三十三所第三十一番札所。
 
台宗系単立。聖徳太子の開基と伝える。琵琶湖畔にそびえる長命寺山の山腹に位置し、麓から本堂に至る800
 
段余の長い階段で知られる。かつての巡礼者は、三十番札所の竹生島宝厳寺から船で長命寺に参詣した。長
 
寺には中世以降の文書が豊富に残されている。それによると、中世の長命寺比叡山延暦寺)西塔の別院
 
としての地位を保ち、近江守護佐々木氏の崇敬と庇護を受けて栄えていた。しかし、永正13年(1516年)、佐々
 
木氏と伊庭氏の対立による兵火により伽藍は全焼。現存する堂宇は室町時代から近世初期にかけて再建され
 
たもの。本堂近くの駐車場から石段にでると迎えてくれるのが長命寺への入り口である冠木門、山門はない。冠
 
木門をくぐり最後の石段を登りきると正面に見えるのが三重塔(重要文化財) - 本堂の東方、やや小高くなった
 
ところに建つ。高欄擬宝珠銘から慶長2年(1597年)の建立と判明する。こけら葺きで全面丹塗(にぬり)とする。
 
和様の一般的な三重塔であるが、三重塔の屋根こけら葺の葺き替え修理事業が、本年3月に完了した。三重塔
 
の屋根は、さわらの割板を竹釘で打ち締めるこけら葺と呼ばれる伝統的な技法を用いて修理が行われた。その
 
他にも外部の丹塗りや黄土の塗り替え、風鐸の金箔の押し直し等飾り金具の修理を行なわれ、三重塔は建立
 
時に劣らぬ姿に甦った。三重塔の左手にあるのが本堂(重要文化財) - 入母屋造、檜皮葺き。桁行7間・梁間6
 
間の和様仏堂である(ここでいう「間」は長さの単位ではなく、柱間の数を意味する)。寺の文書から室町時代・大
 
永4年(1524年)の建立と判明している。