在任期間はわずか69日、日本政治史上4番目の短命内閣に終わった総理大臣がいる。故宇野宗佑である。
宇野はここ守山市の出身で造り酒屋「荒長(あらちょう)」の長男として生まれた。宇野家は、江戸時代「年寄」と
言う役職を務め、「長左衛門」と名乗っていた。又宿場に馬や人足(労働力)を提供する事を家業としていた。その
後荒物屋を営み、荒物屋長左衛門と名乗られた。屋号の「荒長」はここからきている。明治初期に酒造りに転換
し「栄爵」という銘柄を醸造していた。平成21年頃まで酒造りをしていたが、その後廃業。この建物は明治初期頃
に建てられたものと推測され、築140年程たっているという。平成22年、守山市が宇野家を買い取り、改修工事を
酒蔵の一部がカフェとなっている。宿場町のかつての面影を残す「うの家」界隈である。