京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

山鉾巡行その9

御池通りを東に向かうと雨の中を後続の函谷鉾や月鉾がやってくる。四条傘鉾の子供たちもそろいの傘を差し てやってくる。雨にも負けず山鉾巡行は続けられる・・・だがジリジリと太陽が照りつける夏空のもとでの巡行の 方が、やはり祇園祭らしくて似つかわし…

山鉾巡行その8

激しい雨の中で行われた最後の辻回しで長刀鉾は新町通りに対し方向転換を終え、周囲の拍手に見送られな がら粛々と狭い通りに入ってゆく。例年なら鉾の後をついてゆくのだがこの雨ではどうしようもなく、長刀鉾の後 ろ姿を見送りながら御池通りを東に向かっ…

山鉾巡行その7

雨足が弱まることはない。辻回しがいったん中断すると車方たちは再びあわただしく動き回り、割り竹を鉾を進め る方向に敷きつめ直した。鉾をさらに直角の方向に転換するのである。用意が整うと再び辻回しが開始された。 その音頭取と車方たちの一体感溢れる…

山鉾巡行その6

車輪が割り竹の上に乗ると音頭取が2人から4名になり、50人の曳子たちは新町通り側に移動、鉾の上に乗り込 んだ囃子方たちのテンポの速い鉦、笛、太鼓のお囃子が始まると音頭取は一糸乱れずに掛け声を掛け、身振り 激しく扇子を振り、曳子たちは一挙に曳き綱…

山鉾巡行その5

稚児が雨の中を朱傘に守られて姿を消すと、にわかに長刀鉾の周囲はあわただしくなった。これから車方が中 心となって辻回しが始まるのである。辻回しとは鉾の方向転換をいう。巡行の最終コースはこの広い御池通りか ら狭い新町通りに左折して四条通まで南下…

山鉾巡行その4

二人の禿(かむろ)が降り立つと周囲にざわめきが起こりいよいよ稚児が降りてくる。稚児は屈強の強力が肩に 担いで降りてくるのだが、担いでから正面に向いて立つと、その凛とした姿に周囲から割れんばかりの拍手と歓 声が起こった。山鉾巡行の最大のハイラ…

山鉾巡行その3

激しい雨の中に姿を現した長刀鉾。先きに大長刀をつけているのでこの名で呼ばれる。長刀は疫病邪悪をはら うものとして、もと三条小鍛冶宗近の作が用いられていたが、現在は大永二年(1522)三条長吉作の長刀を保存 し、複製品を鉾頭としている。この鉾は古…

山鉾巡行その2

激しく降り続く雨の中で待つこと一時間、ようやく巡行の先頭をゆく長刀鉾がその姿を見せた。曳き方たちも全員 ずぶ濡れである。屋根の上にいる屋根方も今日は命綱をつけている。風がさほどに強く吹いていないのが救い といえよう。長刀鉾に乗るお稚児さんに…

山鉾巡行その1

翌宵山の夜はさすがに雨が強く夜店も閉まっていて人出は少なかったという。明けて山鉾巡行日当日、台風は 兵庫県に上陸、巡行は実施されるとのことであり、さんざん迷った挙句出かけた。御池通り新町の角、すなわち 鉾が巡行を終了して新町通りを南下して各…

宵々山その4

夜店の風景、子供たちの瞳が輝いていた・・・

宵々山その3

四条傘鉾 綾傘鉾とともに古い鉾の形態を今に伝える傘鉾で、応仁の乱より以前の時代に起原がある。応仁 の乱や元治元年(1864)の大火で焼失を繰り返し、明治の初めの頃よりは巡行が途絶えていたが、町内の人々 の努力が報い、昭和63年(1988)より巡行が再開…

宵々山その2

写真上4枚月鉾、次2枚放下鉾、次2枚菊水鉾。

宵々山その1

山鉾巡行日(7月17日)の前夜を宵山といい、前々夜を宵々山という。例年宵々山は宵山より比較的空いていて ゆっくりと鉾町を回ることができるが、今年は巡行日当日と宵山に台風が最接近するという予報から、宵々山に どっと人が繰り出したことから、鉾町には…

神輿洗の神事その5

四条大橋での神輿洗に様子 (2010年7月10日撮影) 楼門の前に鎮座していた中御座の神輿は前後を松明に守られ、八坂神社を出て神輿洗のため四条通りを四条 大橋まで練り歩き、四条大橋で神輿の差し上げや差しまわしが行われた後に清めの儀式が行われる。

神輿洗の神事その4

半時間ほど過ぎ境内がほの暗くなる頃、道清の儀を終えた大松明が境内に到着。大松明の火は4本の松明に 移される。

神輿洗の神事その3

午後7時になると大松明が点火され、清の儀が始まる(清の儀とは大松明で神輿洗が通る道を清める儀式。境 内を一周した大松明は八坂神社を出て四条大橋の中央で、まわせ・まわせの掛け声と共に、大松明がまわされ て、お祓いをした後再び八坂神社に戻ってくる…

神輿洗の神事その2

中御座が楼門の外に出されると引き続き東御座と西御座の神輿が蔵から出され、本殿の前にある舞殿に向か う。担ぎ手たちの威勢のいい掛け声とともに両神輿が舞殿の狭い階段を傾きながら上ると、周囲から歓声と拍手 が起こり祭の雰囲気はさらに高まる。舞殿に…

神輿洗の神事その1

神輿洗とは、17日の神輿渡御にそなえ、神輿を清める儀式と飾り付けを行う神事。 時間になり境内に屈強な若者たちが大勢入ってくると祭の雰囲気は一挙に高まる。午後6時すぎに、神輿蔵出 の儀が始まる。最初に神輿洗の中御座の神輿が楼門の外に出される。

お迎え提灯その5

時間になるとお迎え提灯行列は八坂神社の石段下を出発する・・・

お迎え提灯その4

お迎え提灯行列の途中 市役所の前で披露する小町踊 (2010年7月10日撮影) 可憐な表情の小町踊りと勇ましい武者姿の子供たち・・・

お迎え提灯その3

お迎え提灯行列の途中 市役所の前で披露するさぎ踊 (2010年7月10日撮影) 子供たちの豊かな表情・・・

お迎え提灯その2

お迎え提灯行列の途中 市役所の前で披露する万灯踊 (2010年7月10日撮影) 美しい化粧をした万灯踊の子供たち・・・

お迎え提灯その1

「神輿洗」の神輿を迎えるため、万灯会有志が、それぞれの提灯を立て行列を行うお迎提灯行列。行列には神 輿洗のあと、境内の能舞台で芸能奉納を行う「万灯踊」、「小町踊」、「さぎ踊」の子供たちも参加する。行列の出 発時間が近くなると、境内に隣接した…

神輿洗いの日の祇園町

お迎え提灯行列までまだ時間があるため祇園に足を伸ばして、祇園祭の季節を迎えた祇園町を散策。

八坂神社その2

祭りの前の静けさが漂う境内の風景・・・

八坂神社その1

八坂神社に向かう。祇園社は当初は興福寺の配下であったが、10世紀末に戦争により延暦寺がその末寺とし た。1070年には祇園社は鴨川の西岸の広大の地域を「境内」として認められ、朝廷権力からの「不入権」を承認 された。祇園祭は、貞観11年(869年)に各…

神輿洗いの日の京都

鉾建てを見た後四条通を八坂神社に向かった。祇園祭を迎えた京都は華やかさが漂い、道ゆく人々の表情も晴 れやかで明るい。四条大橋の真ん中にはこの夜の神輿洗いのためにしめ縄が張ってあった。四条大橋から眺 めた鴨川の風景もすっかり夏の装いである。

鉾建てその3

長刀鉾の鉾建て風景・・・毎年鉾の巡行順序はくじで決められるが、この長刀鉾はくじ取らずといって巡行の先頭 をゆく。鉾に乗る稚児も他の鉾とは違い、生身の子供が務める。だから長刀鉾は特別な鉾として長刀鉾の鉾町 の人々は格別のプライドを持つ。鉾建て…

鉾建てその2

鶏鉾の鉾建て風景・・・

鉾建てその1

2015祇園祭、7月10日、この日八坂神社で行われる神事、神輿洗いとお迎え提灯行列を見るため京都向かっ た。ここしばらく続いた梅雨空が嘘のように、この日京都は真夏を思わせる初夏の太陽が照りつけていた。八坂 神社に向かう前に鉾町を訪れ、この日から始…