山鉾巡行その６

車輪が割り竹の上に乗ると音頭取が2人から4名になり、50人の曳子たちは新町通り側に移動、鉾の上に乗り込

んだ囃子方たちのテンポの速い鉦、笛、太鼓のお囃子が始まると音頭取は一糸乱れずに掛け声を掛け、身振り

激しく扇子を振り、曳子たちは一挙に曳き綱を引っ張り、車方たちは車輪を押す。そうすると重さ11トンの長刀鉾

は方向転換を始めた。地上から25メートルの高さにある長刀は大きく左右にしなる。周囲からは歓声と拍手が怒

涛のように湧き上がった。