2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「覇王の家」は昭和45年1月から翌年9月まで小説新潮に連載されました。徳川300年、戦国時代の争乱を平 らげ、徳川幕府という長期政権「覇王の家」の礎を築きあげていった徳川家康の生涯を描いた小説です。 ◎わたしと「覇王の家」 織田信長、豊臣秀吉そして徳川家…
「歳月」は昭和43年1月から翌年11月まで小説現代に連載されました。佐賀鍋島藩脱藩志士江藤新平が 明治政府で司法卿まで栄達し、近代日本の法体系を確立しましたが、明治6年の征韓論で敗れて下野。薩 長閥の明治政府を激しく非難して佐賀の乱を起こしました…
「梟の城」は昭和33年4月から翌年2月まで中外日報に連載されました。葛籠重蔵という伊賀の忍者を主人公 にした痛快忍者小説です。篠田正浩監督が同名で映画化しています。司馬さんはこの小説で直木賞を受賞 して流行作家(司馬さんはこの呼び方は好きではなかっ…
「最後の将軍」は昭和41年6,9,12月に別冊文芸春秋に連載されました。徳川15代最後の将軍徳川慶喜の生涯 を描いた物語です。神君家康公の再来といわれ、薩長土肥の、いわゆる倒幕藩から恐れられた英傑といわ れましたが、いっぽう大政奉還(政権を朝廷に還す)や…
稲刈りの終える頃・・・
「風塵抄」は平成61年5月から平成8年2月(司馬さんが亡くなった月)まで「サンケイ新聞」に連載 されました。風塵とは世間のことを指し、小間切れの世間話を意味します。司馬さんの独特の語り口によ る炉辺談話のような随筆です。 司馬さんが亡くなった…
「人間の集団について ベトナムから考える」は昭和48年4月から7月まで「サンケイ新聞」に掲載さ れました。鋭い史観による独特の発想と、やさしい心に映った内戦下のベトナムの姿、複雑な国際関係と 政治の力学について誰一人として言及しなかった深い洞…
「義経」は昭和41年4月から昭和43年4月まで「九郎判官義経」の題名(のち「義経」と改題)でオ ール読物に連載されました。判官びいきとよく言われるように日本人の心の中にはよわい者や悲劇のヒー ローに対する哀れみとかいたわりとかに敏感に反応す…
里山の晩夏は里山の初秋への序曲 豊穣なる近江の大地、実りの母なる季節・・・
9月2日 里山の空
里山にも秋の気配がやってきた 実りの秋、豊穣の季節・・・