京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

湖北虎御前山の春

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海津大崎の湖岸道路を抜けて湖東に出て虎御前山に向かう。

浅井長政の居城、小谷城のあった小谷山の南西、500メートルにある虎御前山は旧虎姫町と旧湖北町(現在は

ともに滋賀県長浜市)にまたがる標高224メートルの独立丘陵で、八相山ともいう。 戦国時代小谷城のすぐ近く

にあることから、元亀三年(1572)織田信長が浅井攻めのため、この山で大規模な築城工事が行われ、木下秀吉

が城番に任命された。虎御前山は、南北に真っ直ぐに長い山で、尾根沿いに各武将の陣が築かれたという。

中腹の丹羽長秀陣跡は公園として整備されていた。公園からは小谷山や遠く伊吹山、また頭を巡らせば琵琶湖

の湖上に浮かぶ竹生島の島影を臨むことができた。虎御前山一帯は桜の名所として知られるが、思っていたよ

りも桜木は少なく物足りなさを感じながら山を下りてきたところ、山の麓を流れる三筋の川が合流する中州に咲

き誇る桜が目に飛び込んできた。その姿は実に堂々として美しく、まことに爽やかな印象を見る者に与える桜で

あり、その桜の存在が一帯を桜の名所と言わしめたといっていいのかもしれない。