花折峠のトンネルを抜けて、秋深まる鯖街道を北上、10分ほどで葛川(かつらがわ)市民センターの駐車場に到着。ここらは大津市葛川坊村町といい、渓谷を貫く安曇川が京都市左京区北東部、丹波高地の百井峠(国道477号が通る)近くに発し、ほどなく滋賀県に入り比良山地と丹波高地にはさまれた「花折断層」の渓谷を北流し、高島市朽木地域の中心地・市場集落で支流の麻生川、北川などを合わせ東へ向かい、高島市安曇川町東部で琵琶湖へと注ぐ。流路延長52kmは、琵琶湖に流入する河川では野洲川に次ぐ長さである。市民センターから安曇川に架けられた橋を越えたところに地主神社と明王院があり、明王院のある明王谷は比良山への西側の登山口としてよく知られている。