良山地と丹波高地にはさまれた「花折断層」の渓谷を北流。高島市朽木(旧・朽木村)の中心地・市場集落で支
流の麻生川、北川などを合わせ、東へ向かう。高島市安曇川町に入る辺りから河原が広がる。三角州を形成
朽木谷は日本の氏族の一つ、
近江源氏佐々木氏の分流である高島氏の有力配下であった朽木氏が治めた土
地であり、元亀元年4月、越前朝倉攻めを開始した
織田信長が
敦賀金ヶ城を攻め落とし
一乗谷に迫るも、近江浅
井氏の寝返りが発覚、挟撃を恐れて金ヶ城からこの朽木谷を抜けて京に撤退したという歴史を今に残す。
安曇川の東側に比良山系が急峻に迫る朽木谷。この日河原のススキは銀色に波打ち、紅葉が見事に映えてい
た。