京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

建仁寺摩利支尊天堂

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建仁寺の南側を東西に伸びる通りを八坂通りという。この通りを東に向かうと八坂の塔に通ずる古道である。
 
この八坂通りと建仁寺の西側を南北に走る大和大路通りの角辺り、つまり建仁寺の南西角にあるのが、建仁寺
 
塔頭の一つ禅居庵といい、その一部にあるのが摩利支尊天堂である。本尊は摩利支尊天といってインドの軍
 
神。陽炎を神格化した女神 摩利支尊天は護身・得財・勝利などをつかさどる神で、日本では武士の守護神とさ
 
れる。三つの顔と六本の腕を持ち、頭には宝冠、身には甲冑を着け、七頭の猪に乗っている姿だとか。摩利支尊
 
天が猪に乗って現れることから、境内には至る所、狛犬ならぬ、狛猪(こまいのしし)がいっぱいいる。
 
摩利支天堂は700年前鎌倉時代後期の創建で、摩利支天堂の本堂は信長の父、織田信秀が天文十六年(1547
 
年)に寄進されたという。
 
この日、本堂の傍の萩が美しく可憐な花を付けていた。すぐ横の大和大路通りを走る道路をときたま通り過ぎる
 
車の音以外、境内は静まり返って、穏やかな秋日を受けていた。