満々と水をたたえる琵琶湖から、京都、大阪へと唯一流れ出る
瀬田川の南郷から大石の間にある
景勝地の立
いる所、白い雄鹿が現れて、大師を背中に乗せて川を跳び越え、霊木の前まで導き、雄鹿は観世音菩薩の姿に
なったという。以来、この地は「鹿跳(ししとび)」と呼ばれている。この故事に因んで狭い境内の中央には、白鹿
に乗った
弘法大師の像が建てられている。本堂は「観音様御前「と呼ばれ、聖観世音菩薩、
広目天、
多聞天、地
蔵尊、そして
弘法大師尊像が祀られているが今年は立木観音開山12007年にあたり、特別記念行事開催の一
環として、その
弘法大師尊像が開帳されていた。(開帳時期 27.1.1~27.5.31 27.9.1~27.11.1)薄暗い本堂の
須弥壇の上の
弘法大師尊像はおだやかな表情で座っておられた(二枚目の写真の一番右端)。また境内には「
聖徳太子像」が祀られ、そばにある子供の無病息災を願う「子まもり太鼓」を時折参詣者が叩くと、太鼓の心地
よい響きが境内に響き渡っていた。