舎那仏、開基(創立者)は鑑真である。井上靖の小説『天平の甍』で広く知られるようになった中国・唐出身の僧
鑑真が晩年を過ごした寺であり、奈良時代建立の金堂、講堂を初め、多くの文化財を有する。
建築だが、元は食堂であり本堂として建てられたものではない)。2000年から解体修理(「平成の大修理」)が行
われ、2009年11月1日-3日に
落慶行事が行われた。外観は、正面間口七間(中央間は約4.7m、両端へは次第
に狭くなり、3.3m)、奥行き四間の寄棟造で、前面一間通りが吹き放ち、軒を支える組み物は三手先(みてさき)
と呼ばれる形式で、その建立年代を示している。
堂内は、連子窓から取り入れられた柔らかな光に満たされ、中央に本尊・
盧舎那仏坐像、右に
薬師如来立像、
左に千手観音立像(いずれも国宝)が並ぶ姿は、
天平時代を彷彿させる厳かな雰囲気に包まれている。