京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

盛夏三井寺をゆくその6

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                                             インターネットから転載
 
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灌頂堂の正面にある唐門四脚門(重文ー寛永元年(1624)建立)をくぐって両側に石灯籠がたちに並ぶ参道を下
 
り、右手に向かう。村雲橋という名の石橋を渡り右手の苔むした石垣に沿ってしばらくゆくと見えてくるのが三井
 
寺の五別所の一つ、微妙寺である。所とは平安時代以降に広く主従を救済するために境内の周辺に設けら
 
れた三井寺の別院でこの微妙寺の他に水観寺、近松寺、微妙寺、常在寺、尾蔵寺(廃寺)、があり総称して園城
 
寺五別所と呼ぶ。微妙寺は三井寺の金堂から観音堂へと続く道のほぼ中間にあり、本尊は重要文化財に指定
 
されている十一面観音立像で現在は湖国十一面観音霊場の第一番の札所となっている。
 
本殿の前で手を合わせ、さらに進むと両側に地蔵等が立ち並ぶ参道に出る。どの地蔵も愛らしい表情を浮かべ
 
て迎えてくれる。地蔵に混じって片足を立てて座る観音様が慈悲深い眼差しを伏し目がちにして座っていた。こ
 
んな言い方をすると不謹慎だが身体の線が妙に色っぽい観音様である。衆宝観音という。衆宝観音は三十三観
 
音の一つで衆宝とは人が求める財宝のことを指すという。この観音様を信仰すれば財宝がたまり、福徳を授け
 
られ出世がかなうというありがたい観音様である。観音様が座る台座の蓮華のうち、未開の蓮華はまだこの世
 
に姿を現さない私たちの状態を、半開の蓮華は現世に生きる私たちを、全開の蓮華は完成された人格が表現さ
 
れているという。
 
そのありがたい観音様に手を合わせたのちさらに進むと右手に見えてきたのが重文化財毘沙門堂である。
 
元和2年(1616)の建立で、極彩色に荘厳された優美な建物である。