2014-08-20 盛夏三井寺をゆくその7 夏 #写真 毘沙門堂に手を合わせて、なお蝉しぐれに包まれた道をゆくと右手に石段が見えてきた。西国十四番札所の観 音堂に向かう石段である。石段を登りきり境内に入ると観音堂の甍が目に飛び込んできた。現在の建物は元禄 2年(1689)に再建されたものであり、滋賀県の有形文化財に指定されている。堂内に安置されている本尊「如意 輪観世音菩薩」は平安時代の作とされ、三十三年毎に開扉される秘仏である。本尊の他に愛染明王坐像、蓮如 上人木像が安置されている。本尊「如意輪観世音菩薩」、愛染明王坐像は重要文化財に指定されている。観音 堂は長等山の中腹にあり、境内からは大津市街や琵琶湖が眺望できる。