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司馬遼太郎第26回菜の花忌その1

     

     建物内撮影禁止につきパンフレットの写真を転載

一昨日の12日に東大阪市文化創造館で生誕100年の故司馬遼太郎氏の「菜の花忌」が開催され参加した。「菜の花忌」は毎年司馬遼太郎氏が亡くなった2月に大阪と東京で交互に行われているがその「菜の花忌」も今回で26回となる。菜の花忌の今回のプログラムは一部が司馬遼太郎記念財団の理事長である上村洋行氏(司馬遼太郎氏の義弟)の挨拶に続き、第26回司馬遼太郎賞受賞式(受賞者作家平山周吉氏)、受賞者スピーチ等が行われ、第二部はシンポジウムが行われた(テーマ「生誕100年司馬作品を未来へ」、パネリストは作家の安部龍太郎氏、国際日本文化センター准教授の磯田道史氏、作家の門井慶喜氏、木内昇氏の四人であった。八戸ノ里にある東大阪市文化創造館に行く前に、これも「菜の花忌」と同様随分ひさしぶりに大阪の近鉄八戸ノ里駅から徒歩8分にある「司馬遼太郎記念館」を訪ねた。八重ノ里の駅から記念館までプランターの満開の菜の花が案内してくれる。江戸時代の廻船商人である高田屋嘉兵衛を主人公とした歴史小説菜の花の沖」があるが作者の回忌の名「菜の花忌」は、この小説に由来する。1996年2月に逝去された司馬遼太郎氏とは直接の面識はないが、2014年11月に亡くなられた奥様の福田みどりさんとは小生が現役のころ仕事上の関係から1987年から5年間今は記念館となっている自宅を訪問する機会があり、みどり夫人と親しく接していただき、従来から司馬文学の愛読者であった私にとってそのことが契機となってより身近な存在となり、転勤になった時には司馬遼太郎氏に私の愛読書「坂の上の雲」に揮毫を書いていただくことができ、一生の宝物となったのである。