京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

司馬遼太郎第26回菜の花忌その2

記念館の入り口から庭の小径を進むと、数々の作品が誕生した書斎の様子が庭越しに見られるようになっている。書斎は生前の状態で保存されている。さらに歩を進めると記念館のエントランスに達する。記念館は建築家安藤忠氏の設計による。菜の花が飾られた、春を思わせる明るい陽だまりの廊下を進むと入口に到着する。残念ながら建物の内部は撮影禁止となっていてご紹介できないが、展示室は高さ11メートルの吹き抜け空間に、大書架が広がる。自宅にある約6万冊の蔵書世界をイメージしてもらうため、約2万冊の蔵書をイメージ展示している。
記念館を見学してから建物の周りを一回りしていったん近鉄の八重の里駅まで戻り、駅の反対側にある東大阪市文化創造館に向かったのである。菜の花忌は大阪と東京で毎年交互に開催され、大阪は最初は梅田のサンケイホ-ルで行われていたがその後NHK大阪ホ-ルに変わり、コロナによる数年の開催停止を経て、今年はこの東大阪市立文化創造館で開催されたのだ。2019年9月にオ-プンした同館は記念館にも近く、今後大阪での開催は同館になるのではあるまいか。