以下「三階の滝」
仏を唱えると念願成就するという教えがある為、不動滝が修行の場或いは神聖視された霊地として考えられて
いたのかも知れない。滝見台から見た不動滝もまた壮観であった。案内板によると蔵王山中の瀑布の中でも大
きな滝で、落差54m、幅16mあるという。
さらに道路を下った滝見台からは「三階の滝」を眺望することが出来た。この滝は標高750mから569mに落下す
る総延長181mの滝で途中滝壺が3ヵ所あるところから「三階の滝」と命名されている。
風に乗って流れてくる瀑布の音は、会津若松から始まった秋の奥州路の旅が今日で終わるわたしにとっては物
悲しく寂しく心に響き、茫然としてしばらくその場に立ち尽くしていたのであった。
まさに秋の奥州路、立ち去り難く名残惜しく候・・・そんな心情であったといえよう。
「秋の奥州路をゆく」をこれで終わります。