昭和60年代大内宿を訪れる観光客は年2万人程度であったが、バブル景気が始まると交通アクセスの整備によ
り年間60万人に急増、JRを中心とした大型観光キャンペーンでPRされるようになると、平成19年には年間100万
人を突破し、県外からの観光客が90%を占める県内有数の観光地となった。それに伴い大内宿で代々暮らしてき
た人々の生活も一変し、現在は観光客相手の収入が主な収入源となっているという。店先のお年寄りと話をして
みると大内宿の大きな変貌に戸惑いを覚え、茅葺屋根の葺き替え費用負担も大きく、町並み保存と観光地とし
ての立地条件との併存等、時代の流れについていけないとこぼしていたのが印象的であった。