京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

津和野ー太鼓谷稲成神社その1

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翌朝、旅館の部屋から眺めた津和野の川霧とJR山口線の線路。この線路の津和野と新山口間を土日祝日に一

日一往復、SL「やまぐち号」が煙と蒸気を吐きながらはやてのように走りぬける。

天気の良さに背を押されるように旅館を後にして津和野の町を見下ろす太鼓谷の峰に建つ太鼓谷稲成神社に

詣でる。太鼓谷稲成神社、社格社。通称「津和野おいなりさん」。全国で唯一「いなり」を「稲成」と表記す

るとされる。安永2年(1773年)、津和野7代藩主亀井矩貞が、藩の領民安寧のために京都の伏見稲荷大社

ら勧請を受け、三本松城(津和野城)の鬼門に当たる太皷谷の峰に社を創建したのに始まる。以降、歴代藩主

の崇敬を受け、廃藩後は庶民も参拝できるようになり、中国地方有数の稲荷神社となった。現在は「日本五大稲

荷」を称している(他の4社は伏見稲荷社・笠間稲荷神社竹駒神社祐徳稲荷神社)。

社の朱色が朝日に映えてまことにきらびやかで、神社から眺めた津和野の町も箱庭を見るように美しく静かな城

下町である。森鴎外西周の旧宅も眺望でき、時が停止したかのような不思議な感覚を覚えるのである。