佐々木氏頼が、寂室元光禅師(じゃくしつげんこうぜんじ)を開山に迎え、伽藍を建立したのが始まり。その後も
永源寺には高僧が集まり、佐々木氏の庇護のもと盛時には2000人もの修行僧を擁したという。戦乱の時代には
兵火で衰えたが、江戸時代に一絲文守禅師(いっしぶんしゅぜんじ)が住山すると、後水尾天皇や東福門院らの
帰依を得て、さらに彦根藩井伊氏の庇護によって諸堂が整えられた。湖東三山と同様この永源寺も紅葉の名所
にてシーズンには多くの人出で賑わう。この日まだ紅葉には早い時期であるが、まだ人出が少なく、静かに境内
を散策し、お参りすることが出来た。
愛知川に流れ込む小さな川に架けられた石橋を渡り、茶店を左に見ながら参道の石段を登る。右手に愛知川が
あり、左手の石崖には十六羅漢の石仏などが奉安されている。