曳山の中で奏される緩急の変化をつけた勇壮な調べで、「ヤマの囃子」などと称されていたが、戦後になって「水
口ばやし」と称するようになった。江戸の祭囃子の流れを汲むものとされるが、地方色も加味されている。楽器は
大太鼓、小太鼓、鉦、篠笛の4種。
- 馬鹿囃子と四丁目
曳山が平坦な道を進む時に囃す巡行の基本となるゆったりとした曲。
- 大廻と返し
下り坂や辻にさしかかった時や曳山の方向転換(ギリ廻し)を行う時に、速度を押さえ、引き手に注意を喚起す
る。
八妙と屋台
水口ばやしの中で最も速度が速く、曳山が上り坂にさしかかった時や神社境内に入る時(宮入り)、曳手を力づ
けるように囃す勇荘活発な曲。
- 額(楽)・大蛇と大馬
水口神社に奉納するための曲であるが、祭礼当日に各町の山蔵を出発する時にも奏される。
写真は神社に入るときの勇壮活発なお囃子の様子。笛方は目だってかっこよく、子供たちの憧れの的である。