京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

お盆の朝その2

      

      

大谷祖廟の北門をくぐると右手になだらかな石段が続いている。長楽寺への参道である。長楽寺の境内から東山の中腹にある将軍塚に登る山道が続いている。昔、若いころその山道を通って将軍塚に行ったことがある。いまもその山道が通れるのかどうかは知らない。長楽寺への参道を反対に下って行くと円山公園の園内に続く。園内に昔からある京料理のいそべの建物の近くに大きな銅像が立っている。左に立つのが坂本竜馬、右に膝をつくのが中岡慎太郎である。実はこの銅像は2代目である。初代は1936年に建立されたが第二次大戦中に金属供出によって取り壊され、今のこの像は1962年、京都高知県人会有志によって再建されたものである。台座を含めて高さ6m以上の立派な銅像である。坂本竜馬中岡慎太郎はともに土佐藩郷士だったが脱藩し幕末に活躍。竜馬は海援隊、慎太郎は陸援隊を結成。薩長同盟大政奉還の立役者であり、そしてともに近江屋で暗殺されたことはあまりにも有名な話である。

円山公園には小説「宮本武蔵」を書いた作家、吉川英治が「慈母の味がする」と言った、いもぼうで有名な平野屋の建物が昔からの佇まいを見せている。