勧修寺の近くに大石神社がある。御祭神は忠臣蔵で有名な大石内蔵助。昭和10年に赤穂浪士であった大石内蔵助良雄公が忠臣蔵にて主君の仇討ちを果たした英雄的な行為を称えるために創建された神社である。静かな佇まいの境内には大石桜という枝垂れ桜が美しく咲く。提灯に覆いかぶさるように咲く姿がとても絵になる桜スポットである。この日、他の満開の桜の中にあって、早咲きの枝垂れ桜というこの大石桜だけはまだ満開にはなっていなかったが、鳥居を包み込むようにして咲く大石桜は大石内蔵助の崇高な精神を象徴し、その気高な枝ぶりに見る者は心打たれる。