京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

比良山びわ湖バレイの秋その1

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滋賀県で近年人気上昇中の人気スポットがある。比良山系の打身山から蓬莱山にまたがるびわ湖バレイである。テラスから眺めるびわ湖の絶景が素晴らしいという。先日快晴に恵まれた日に女房と久しぶりにドライブを楽しもうと近江路に車を走らせた。最初マキノのメタセコイヤの紅葉を見に行こうとハンドルを握っていたが、秋の朝陽に照らし出された美しい比良山を眺めた女房からびわ湖バレイに行こうと提案があり、ウイ-クデ-であり人出も少ないだろうとびわ湖バレイに目的地を変更した。春は桜並木で人気のあるロ-プウェイ山麓駅まで続くつづら折れの道を進む。                    

蓬莱山にあるスキ-場は昭和40年に産業経済新聞社がサンケイバレイとして開設。開業時、世界で唯一とうたわれた全長約2kmのカーレーター(ベルトコンベヤ-に座席が取り付けられた乗り物)が約20分で山麓と山頂を結んでいた。当時六甲山人工スキー場を除くと京阪神地区から最も近いスキー場で京都府京都市山科から車で20分ほどの距離にある都市近郊型スキー場であり、ゲレンデから眼下に琵琶湖を望む、国内有数の眺望を誇るスキー場となった。わたしもこのスキ-場にはよく出かけたものである。夜間も開業していたから土曜の夕方京都を出発し、当時湖西線は勿論なかった時代だったから浜大津から直通のバス、あるいは江若鉄道蓬莱駅で下車しバスで、カーレーターの駅まで向かった。カーレーターを乗るころには冬の日はすっかり落ち、カーレーターは山頂まで続く大きなパイプの中を登っていくのだが、コンベアの下は吹き曝しになっていて寒さに震えながら山頂駅に向かうのであった。そしてオ-ルナイトで滑りまくり、疲れて眠くなると山小屋の床で仮眠するのである。なぜ極寒の夜、オ-ルナイトでスキ-をするのかというと要は夜のスキ-リフトは無料で乗り放題だったからである。そして日曜の朝、スキー場が混みだすころに家路に向かうのであった。その後産経自体が経営悪化し、名古屋鉄道が引き取る形で買収。1969年(昭和44年)に名称を現在のびわ湖バレイに改称。名鉄グループのスキー場・びわ湖バレイとして経営に当たっている。1975年(昭和50年)10月にはカーレーターが廃止され、代わってゴンドラリフトが開業して所要時間は約8分に短縮された。その後経営母体は変遷したが現在は施設名と同じ「びわ湖バレイ株式会社」が施設を運営している。2008年(平成20年)1月26日に老朽化したゴンドラリフトを121人乗りの大型ロープウェイに切り替えられ2月9日から営業を開始した。この現行ロープウェイは日本最速の秒速12m(時速43.2km)の運行が可能で、所要時間は約4分半にまで短縮された。

乗車人数も少なく広くてゆったりとしたロープウェイは快適であり、ロープウェイが山肌に沿って登ってゆくと、次第に山肌は紅葉に染まってゆく・・・