2020-11-04 角館の秋その3 20秋の奥州路をゆく 石黒家の武家屋敷を出ると通りの人影は少し増えていた。しかし静かな武家屋敷通りである。次に入ったのが青柳家の屋敷である。立派な土蔵に圧倒され、中に入ると武具の陳列にまた圧倒される。青柳家二代目当主・藤右衛門がみちのくの地に移り住んでから四百年。秋田・角館とともに永い時を歩んできたという。角館では、はじめ芦名氏に仕えた青柳家であったが、芦名氏断絶後は、水戸時代と同様佐竹氏の臣下となり、以来明治の世を迎えるまで、佐竹氏の忠実な家臣として仕え、主君の繁栄を支え続けたという。