2018-07-14 坂本の初夏その2 夏 #写真 天台宗比叡山延暦寺は、昔より宮様が座主として御座りになった関係で、京都御所より度々ご来賓が在ったが山 上では食べ物も非常に不自由であり、鶴喜蕎麦が蕎麦調製の為山上に仕出していた。又、比叡山で断食の行を 終えた修行僧たちが、弱った胃を慣らす為に、蕎麦を食したということから食生活の中で蕎麦が浸透していたと いう。坂本はかつて三塔十六谷、三千坊といわれた比叡山延暦寺の台所を預かる門前町として栄え、参詣の 人々で賑わいを見せていたが、享保初年に鶴屋喜八なる人物が坂本の里に蕎麦営業の店を開設し、以来代々 鶴喜蕎麦の暖簾を掲げ現在に至ったという。