八朔は旧暦8月1日を指し、京都の花街では日頃世話になっている先に感謝の気持ちを込めてお礼や贈り物を
する習わしが今も受け継がれている。芸舞妓さんは黒紋付きの礼装で、京舞井上流家元や日頃世話になってい
るお茶屋などを訪問し、「おめでとうさんどす。これからもよろしゅうおたの申します」と挨拶して回る花街の伝統
行事の日である。TV局などのメディアも大々的に報道する京都有数の伝統行事であり、観光客や写真愛好家
等多くの人々が訪れる。特に祇園白川の巽橋と花見小路の一力亭前の二か所は撮影ポジションの争いが厳し
く、わたしも早い目に出掛けて場所を確保する。