京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

沖島の春をゆくその6

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                                                         インターネットから転載
 
沖島漁港西方、お椀を伏せたような小さな山、標高139.8メートルの頭山の山裾にある奥津島神社。頭山が、当
 
社の神域であり丘の中腹に、社殿が張り付いている。周囲は、小さな島の港に特有な町並。民家の奥に通じる
 
狭い路地を入っていくと、当社の境内入口に到着。階段を登ると、狭い境内に拝殿と、本殿がある。
 
祭神は 多紀理毘売命(たきりひめ) 別名 奥津島比売命(おきつしまひめ)で、和銅5年(712年)に勅命を蒙った
 
藤原不比等(ふじわらのふひとー飛鳥時代から奈良時代初期にかけての公卿。藤原鎌足の二男)によって創祀
 
されたと伝わっている。奥津島神社の建立当時の沖島は、琵琶湖の航行の安全を守る神の島として崇拝される
 
無人島だったという。伝承によれば、保元・平治の乱に敗れた清和源氏の流れを汲む武者が島を開拓し、定住
 
したのが島の始まりと伝えられている。
 
階段を登って振り返ると狭く込み入った町並みの向こうに琵琶湖と対岸の山々が目に入ってきた。狭いながらも
 
美しく清掃された境内の奥津島神社が、眼下に住む源氏の末裔である島民たちの日々の安寧と漁業の安全を
 
守り、また島民たちはそんな奥津島神社に朝夕手を合わせて感謝する。境内にたたずんで琵琶湖の風景を眺
 
めているとそんな感慨を覚え、心が洗われていくような心地がするのである。