2015-02-28 雪の湖北をゆくその10(余呉川流域) 冬 #写真 湖周道路をさらに北に進む。標高324mの山本山を穿ったトンネルを抜け、高月町の田園地帯に出ると風景は 一変、深い雪に覆われた雪国となる。高月町は東に高時川が南流し、西に余呉川が南流、いずれも最後は琵 琶湖に注ぐ。すなわち余呉川は福井県境に近い椿坂峠(標高497m)に発し南流。長浜市の旧・余呉町南部で余 呉川導水路を余呉湖へ分ける。旧・木之本町に入ると琵琶湖まで西へ2kmと迫るが、賤ヶ岳をはじめとする山地 に遮られ、そのまま南へ流れる。旧・高月町で西野放水路(西野水道)を琵琶湖へ分け、旧・湖北町で西へ転じ て琵琶湖に注ぐのである。山本山の北に伸びる山裾の村々は山影に静かなたたずまいを見せる一方余呉川の 流域は陽の光に明るく輝いていた。