京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

吉野山をゆく(吉野水分神社 よしのみまくりじんじゃ)

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奥千本から下ってくると大きな鳥居が目に入ってきた。吉野水分神社である。水の分配を司どる神様で、安産や
 
子育てにご利益があると古くから信仰を集めている。水分とは水配り(みずくばり)を意味し、水の分配を司どる
 
神様を祭る。延喜式にも名を連ねた古社で、大和でも有数の水分社のひとつ。俗に子守明神と呼ばれるのは、
 
みくまりがみこもり(御子守)と転化して子宝、安産に霊験あらたかな神として古くから厚い信仰を集めていたた
 
め。社殿は豊臣秀頼の再建だが、これは秀吉が水分の神さまに祈願して秀頼をさずかった縁からという。「水分
 
の神の誓ひのなかりせば これのあが身は生まれこめやも」の歌は喜んだ秀吉が詠んだ歌といわれている。
 
本居宣長もこの神の霊験によって生をうけた一人。何度も参詣し数首の歌を残している。
 
楼門(重文)をくぐると本殿、幣殿(へいでん)、拝殿、回廊(いずれも重文)が口の字型に配されている。本殿は
 
三社を一棟につないだ珍しい様式である。

狭い境内は中千本から上がってくる人々とわたしのように奥千本から下ってくる人々が休息を取りながら満開の

ソメイヨシの花を堪能していた。