京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

山科隋心院はねず踊りその2

 
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はねず踊りが行われる本堂前の苔庭にも強い雨足が降り注いでいた。事前にインターネットのユーチューブの
 
映像で見た「はねず踊り」は明るい春の陽射しの中での踊りだったから、踊り手の衣装の「はねず色」が鮮やか
 
に映えて美しい踊りであった。今日のこの日の雨、そして縁側での踊りでは「はねず色」はどのような色になるの
 
だろうか。第一回目の開園は11時なのに一番前の席で見ようと1時間も早く来たから、辺りはまだ閑散としてい
 
て、時折激しく降る続く雨音が広い建物に響き渡っていた。
 
大玄関から庫裡に入り、表書院への廊下を進み、能の間に至ると目の前に大きく庭が広がり、庭の左手に本堂
 
が構えている。本堂 は桃山期(1599年)の建築で寝殿造り。大玄関、表書院 は九条家ゆかりの天真院尼の寄進
 
により寛永年間(1624年-1631年)に建造されたと伝えられている。能の間 は九条家の寄進により宝暦年間(175
 
3年-1764年)に建造され、平成3年(1991年)に改修工事が行われているという。庭は小町庭苑 -と呼ばれ竹林の
 
中には文塚、小町榧、仁海供養塔、清瀧権現が点在しているという。庭の苔は激しい雨に洗われて鮮やかな色
 
を見せている。そうこうするうちに広い能の間に人影が増えてくる。