京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

春の宵、夜桜と朧月

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近江八幡で春を告げる左義長まつりが3月に行われるとその翌月4月14、15日には春の火祭り「八幡まつり」が
 
行われる。この祭りは、西暦275年に近江の地に行幸された応神天皇が、現在の日牟禮八幡宮へ参詣される際
 
に、琵琶湖岸に位置する南津田7軒の家の者が、ヨシで松明を作り、火を灯して道案内をしたのが始まりではな
 
いかと伝えられ、1800年にわたる歴史を持つ古い祭である。近江八幡の旧村落、上之郷(市井、多賀、北之庄、
 
鷹飼、中村、宇津呂、大林、土田)と下之郷(船木、小船木、大房、南津田)12郷の祭りであり、14日の宵宮を「松
 
明まつり」といい、15日の本宮を太鼓まつりという。かねてから近江八幡の八幡まつりは豪壮な火祭りと聞いてい
 
たので、今年ようやくカメラを持って出かけたのであった。
 
古い町並みの風情を残す近江八幡の町を夕方から出かけたことはなく、次第に夕暮れが忍び寄る町角が珍し
 
く、ふと見上げると満開の桜の向こうに春の朧月が見え、まさに春の宵の中を各郷の大太鼓が三々五々日牟礼
 
八幡宮に参集してくるのである。ゆったりとした鉦と太鼓の音色がまさに春の宵の訪れを告げる素朴な味わいを
 
醸し出す。