に、琵琶湖岸に位置する南津田7軒の家の者が、ヨシで松明を作り、火を灯して道案内をしたのが始まりではな
鷹飼、中村、宇津呂、大林、土田)と下之郷(船木、小船木、大房、南津田)12郷の祭りであり、14日の宵宮を「松
明まつり」といい、15日の本宮を太鼓まつりという。かねてから近江八幡の八幡まつりは豪壮な火祭りと聞いてい
たので、今年ようやくカメラを持って出かけたのであった。
古い町並みの風情を残す近江八幡の町を夕方から出かけたことはなく、次第に夕暮れが忍び寄る町角が珍し
く、ふと見上げると満開の桜の向こうに春の朧月が見え、まさに春の宵の中を各郷の大太鼓が三々五々日牟礼
八幡宮に参集してくるのである。ゆったりとした鉦と太鼓の音色がまさに春の宵の訪れを告げる素朴な味わいを
醸し出す。