京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

千灯供養その1

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愛宕神社一之鳥居から愛宕街道を念仏寺まで下ってくると。供養の受付は5時半、供養開始は6時でまだ一時
 
間もあるのにすでに列が出来ていたので列に加わる。そうこうする内に添乗員に引率された団体さんがやってき
 
た。団体のおばあさんに聞いたら、今朝早く能登の輪島を出発して京都にやってきたという。「あだし野念仏寺の
 
千灯供養を訪ねて」といった企画のバスツアーらしい。時間が近づいてくるとNHKはじめ各テレビ局や新聞社の
 
カメラマンがやってくる。翌朝のニュースに流すのだろう。時間が来たら千円(含むローソク代)払って、境内に足
 
早に向かう。別にゆっくり行けばいいのだが、いいカメラポジションを確保しようと報道カメラマンが急ぐものだか
 
ら、こちらもつい引き込まれて他のアマチュアカメラマンの後ろにくっついてゆく。
 
化野念仏寺は、浄土宗の寺。山号は華西山。
 
伝承によれば弘仁2年(811年)、空海が五智山如来寺を建立し、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのに始ま
 
るとされ、後に法然が念仏道場を開き、念仏寺となったという。本尊は阿弥陀如来像(寺伝に湛慶作というが実
 
際の作者は不明)、本堂は江戸時代正徳2年(1712年)に寂道により再建されたもの。境内の約8000体という
 
夥しい数の石仏・石塔は、明治36年(1903年)頃に、化野に散在していた多くの無縁仏を掘り出して集めたもので
 
ある。境内には水子地蔵もあり、地蔵菩薩の縁日には水子供養が行われている。
 
境内の西院の河原に鎮座する石仏や石塔たち。何百年もの風雪に耐えて石肌は独特の風合いと色彩を帯びて
 
互い肩を寄せ合うようにして静かに影を落としていた。