このブログお馴染みの夜店の風景である。あるときある人から、夜店の写真が多いですね、と言われたことが
ある。考えてみればいつもいつも同じような夜店の写真にお付き合いいただいて申し訳ないと思っている。
だがなぜって問われれば、子供の頃の思い出が凝縮しているのが夜店の風景だから、と答えるしかない。そう、
良いにつけ、悪いにつけ、親との、兄弟との、友達との、また他人とのふれあいがこの幼い頃の夜店めぐりの体
験からスタートしているように思えるからである。親に好きなものを自由に買ってもらえた子もいれば、十円玉を
握り締めていた子も多いに違いない。またお金も持たずに一人で夜店を覗く子もいただろう。そういう体験を経て
子供は大人になってゆく。子供にとっては夜店は大人の世界を垣間見る場所だったのである。もちろんそんなご
大層なことがいえるほどのいい写真はいまのところない。