京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

初夏の古都(清水寺参道清水坂)

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参道(清水坂ともいう)に出て左手に向かう。近くに観光バス等の駐車場があるものだから、通行人はどっと増え
 
る。京都の観光白書によれば観光客の観光地訪問先トップはこの清水寺で、嵐山、金閣寺と続き、長年トップの
 
座を堅持しているという。ここもだらだら坂を両側の土産店を覗きながら歩くのも楽しい。一番最後の写真、数珠
 
屋の店先の地獄絵はわたしの子供の頃から大きな数珠とともにこの場所にある。おそらく戦前からあるのではあ
 
るまいか。怖いもの見たさに阿鼻叫喚の声が聞こえてくるようなこの地獄絵を恐る恐る眺め、つないでくれる親の
 
手を握り締めたことを思い出す。ずいぶん昔のことだ。この門前町清水寺門前会は清水寺とともに栄えてきた
 
が、清水寺室町時代中期から西国三十三ヶ所の十六番札所として多くの参拝者を集めたと考えられている。
 
江戸時代には「清水坂やき餅」とあり、茶店も清水二丁目から四丁目にかけて合計111軒もあったことが記録さ
 
れている。江戸時代に出版された『東海道中膝栗毛』の中にも「両側の茶屋、軒ごとにあふぎたつる田楽の団扇
 
の音、かまびすきまで呼たつる声ごえ『もしなおはいりなされ、茶ちゃあがってお出んかいな。名物なんばうどん
 
あがらんかいな』」と書かれていて、昔から参道は参拝客の往来で賑わったようである。